天久 翔斗選手 (光星学院)

天久 翔斗

球歴:光星学院

都道府県:青森

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:166.0 cm

体重:62.0 kg

学年:卒業

寸評

 ミートセンスという点ならば田村 龍弘北條 史也より凌ぐのが天久 翔斗だ。神宮大会初戦では本塁打を含む5打数3安打の活躍。その後もヒットを量産した。打つポイントが広い打撃だけではなく、俊足・堅守・強肩で、三拍子揃った外野手だ。 (打撃) この選手は打つポイントが広いのが良い。両サイド、高め、遅い変化球にもしっかりと対応し、ヒットを量産出来る技術は素晴らしい。 スタンスはオープンスタンス。グリップを高めに置いて背筋を伸ばして構えている。腰が据わり、両目で見据えることが出来ており、力みもなく非常に良い構えである。 投手の足が降ろし始めたところか重心を下げていき、テークバックに入ったところから足を高く上げていき、ややインステップしていく。タイミングに遅れないようにしっかりとトップを作っているが、ギリギリまでボールを見極めてボールを叩いている。むやみに手を出して打ち取られる選手ではないだろうか。 グリップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていき、しっかりとトップを作り、振り出していく。インパクトまでスムーズに振り抜くことが出来ており、的確にボールを捉える事が出来ている。 下半身はしっかりと踏ん張り、膝の柔軟性もあり、低めの変化球にもついていくことが出来ている。外角のストレートをしっかりと叩くことが出来ており、打撃の幅はかなり広いことが考えられる。浜田達郎に対して、追い込まれても、低めの変化球を拾ってレフト前に落とすバットコントロールは素晴らしい。 ただ会心のヒットの当たりは少なく、引っ張った打球も詰まった打球が殆ど。木製バットでは詰まった打球は打球が死んで、内野も超えないことが考えられるので、芯で捉えて強い打球を飛ばすことを心掛けてほしい。 (守備・走塁) 三塁打のタイムは11秒44を計測。塁間タイムは3.95秒を計測。平均して4.00秒前後で駆け抜けることが出来ており、脚力の高さはチームトップクラスだ。相手野手に常にプレッシャーを掛けられる脚力であり、守備が未熟な高校生ならばエラーを誘いやすい。彼の出塁率の高さは驚異的なものがあるのではないだろうか。 打球に対する反応は良く、守備範囲の広さは地肩の強さは中々のものであり、決勝戦では定位置寄り深い位置からワンバウンド返球を見せ、観衆を驚かせた。俊足・強肩と身体的な能力だけではなく、外野守備も鍛えられており、守備力も高いレベルに達している。
更新日時:2011.12.21

将来の可能性

 走攻守すべてにおいて高いレベルに到達しているプレーヤー。特にミートポイントが広い打撃と塁間4秒00前後を駆け抜ける俊足は相手チームにプレッシャーをかける上で十分。 彼にはそういった相手が嫌がるような打撃、走塁が出来るようになるともっと存在感が際立つであろう。  ただ小技に走る選手はしっかりと振り切る打撃を忘れて、手打ちになる傾向が見られる。木製バットを置きかえたことを考えると望ましくないので、結果が伴わなくても、打者としての基本であるしっかりと振ることを忘れずに打撃の精度を高めてほしい。  選抜では右、左に長打が打てて、打ち取れた変化球もヒットに出来て、おまけに二盗、三盗も出来る。そうなってくると田村龍弘、北條史也以上に嫌がられる存在になっていくのではないだろうか。選抜制覇を狙うには彼のような存在が不可欠。ぜひそういう選手になってくれることを期待したい。
更新日時:2011.12.21

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