2020年11月14日 平和リース球場(県立鴨池)

大島vs伊集院

第26回MBC旗争奪高校野球選抜1年生大会 1回戦
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鹿児島発 球道夢限 政純一郎

「開き直り」「切り替え」で劣勢跳ね返す・大島



4点目の得点シーン(大島)

 5回までは両者チャンスは作るも、大島・大野稼頭央、伊集院・鈴木皓陽、両左腕エースの好投などで両者無得点が続いた。

 均衡が破れたのは6回表、伊集院は一死から四球、連打で満塁とすると6番・鈴木がスクイズを決めて先制した。

 その裏、大島は一死一二塁から7番・竹山陸斗のレフト線二塁打で同点に追いつく。

 同点のまま決着がつかず、10回以降は無死一二塁で始まるタイブレーク方式の延長戦へ。

 10回表、伊集院は送りバントがエラーを誘って満塁とし、1番・上加世田蓮人のレフト前タイムリー、4番・赤鹿諒由のレフト前タイムリーなどで3点を勝ち越した。

 大島はその裏、4番・西田心太朗の犠牲フライ、5番・前山龍之助のセンター前タイムリーで1点差とし、途中出場の8番・屋井智稀が押し出しの四球を選んで同点に追いついた。11回表を無失点で切り抜けた大島は、その裏4番・西田のレフト前タイムリーで2時間47分の熱戦に決着をつけた。

 負けの要素は随所にあった大島だったが「開き直り」「切り替え」で劣勢を跳ね返し、劇的な勝利をものにした。

 9回まで毎回走者を出し、押し気味に進めながらも得点は6回の1点のみ。「左投手の立ち上がりを攻略できず、リズムを作れなかった」(塗木哲哉監督)。3番・武田涼雅主将は1、3、5回の得点機でいずれも凡退。「チャンスをものにできず、流れを悪くしてしまった」と気持ちの切り替えがなかなかできなかった。

 10回からのタイブレークでは、表の守備で2つのエラーが絡み3失点。劣勢もここに極まった状況だったが、3点差だったことで「かえって開き直れた」(塗木監督)。その裏、2点差だったら送りバントの選択肢もあったが「打ってつなぐしかない」と思い切れた。

 先頭の3番・武田主将は「頑張ったエースのためにも絶対に打つ」とようやく気持ちが切り替えられ、レフト前ヒットを放った。打線の援護がない中、9回1失点で踏ん張っていたエース大野稼頭央の力投に、主将が応えたことで打線が集中力を取り戻し、同点に追いついた。

 11回表は「1人の走者も出したくなかったし、先の塁にも進ませたくなかった」と大野。最後の打者は130キロ台の直球で追い込み、最後は意表を突くスライダーで空振り三振を取り、宣言通り走者を釘付けにした。エースの意地に応えるように最後は4番・西田が決勝タイムリーを放った。

 勝利はものにしたが、1年生らしい未熟さ、甘さが出た。「次の試合に切り替える準備が大事だぞ!」と指揮官はナインに檄を飛ばしていた。

(文=政 純一郎

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