2019年09月26日 鴨池市民球場

徳之島vs市来農芸・串木野

2019年秋の大会 第145回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選 1回戦
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鹿児島発 球道夢限 政純一郎

4番が口火、打線に切れ目なく・徳之島



ソロホームランを放った元田蓮太(徳之島)

 徳之島は初回、一死一二塁で4番・元田蓮太(2年)のセンターオーバー二塁打を皮切りに打線がつながり、8番・盛太陽(1年)のスクイズがエラーを誘って2者生還するなど、打者10人で5点を奪った。
 2回は二死から4番・元田がソロ本塁打。3、4回も追加点を挙げ、大きくリードした。

 4回裏、2校連合は4番・石原雅紳(1年)のセンターオーバー二塁打、6番・冷水魁斗(1年)のライト前タイムリーで2点を返した。

 直後の5回表、徳之島は打者12人、7安打を集中し、相手のエラーも絡んで8得点のビッグにイングを作った。終わってみれば、徳之島が18安打19得点の猛打で連合チームを圧倒した。

 「先攻をとり、うちの流れで試合ができた。点をとった後もすぐに次に切り替えられたので、スコアボードに0がつかなかった」と徳之島・吉田公一監督は毎回得点で押し切れたことを評価していた。

  打線の口火を切ったのは「チームのキーパーソンの1人」に指揮官が挙げる4番・元田だ。このところ打撃好調で「追い込まれるまでは自分のスイングをする」ことを心掛け、初球からでも積極的に打っていく姿勢が功を奏し、初回に先制のセンターオーバー二塁打を放った。
 2回は先頭打者を出しながら併殺に打ち取られ、好機が潰えたかに思われた直後に、やはり初球を迷わず振り抜く。「自分でもびっくり」の左翼席に飛び込むソロアーチを放った。個人的に手応えを感じたのは5回の第4打席。「日頃の練習で取り組んでいる右方向の打球」でセンターオーバー三塁打を放った。あと単打が出ればサイクル達成という活躍ぶりだった。

 元田の打棒がきっかけになり、先発全員安打を放ち「特定の誰かに頼ることなく、どの打順からも攻撃できた」(吉田監督)ことが何よりの収穫だ。力んで無安打だったもう1人のキーパーソン・太良瞭希主将(2年)も5回に走者一掃の三塁打を放つなど、5回は7安打7得点のビッグイニングで締めくくった。

 元田は中学時代、伊仙合同で県大会上位の実績がある。神村学園田中 大陸(2年)らがチームメートだった。元田は「島を出たライバルに負けたくない。島から甲子園も決して不可能ではない」気持ちがモチベーションになっている。大いなる夢の実現に向けて、まずは県大会初戦突破で一歩踏み出した。

(文=政 純一郎

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