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- 2019年秋の大会 第145回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選
- 鹿児島城西vsれいめい
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れいめい | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
鹿児島城西 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 2 |
れ:野村―林
鹿:八方―池山
三塁打:野村(れ)
二塁打:板敷(鹿)
勝負どころの「思い切り」に差・鹿児島城西

先発・八方悠介
れいめいと鹿児島城西。県大会の終盤、準々決勝以降で見たい強豪私学同士の1回戦屈指の好カードである。その前評判通り、両者とも攻守にまとまり、新人戦の開幕戦らしからぬ緊迫した好ゲームだった。
鹿児島城西は2回裏、二死一三塁から2番・板敷 政吾(1年)のレフト線タイムリー二塁打で先制。続く3番・池山聖悟(2年)もライト前タイムリーで続き、2点を先取した。
3回以降はれいめいのエース野村竜輝(2年)を攻略できず、追加点が奪えなかったが、先発した右腕エース八方 悠介(2年)が8安打されながらも要所を締めて、れいめい打線に本塁を踏ませなかった。
ヒット数はどちらも同じ8本。エラーはない。内外野の好守で相手のチャンスの芽を摘んだシーンは両チームにあった。立ち上がりはピンチを招き失点したエース野村も、3回以降は追加点を許す気配を見せず、鹿児島城西の八方に勝るとも劣らない好投だった。
力的に互角の内容だった中で、それでも勝負を分けたのは「勝負所での思い切りの差だった」とれいめい湯田太監督は悔しがる。
序盤からアクセル全開で飛ばす八方に対し、れいめい打線も初球から思い切って打っていくことを攻略のカギにしていた。2-4回、8、9回と5度も先頭打者がヒットで出塁し、7回には一死から三塁打と9イニング中6回は走者を出し、得点できるチャンスはむしろ相手より多かった。送りバント失敗や9回の走塁ミスなどのミスもあったが、得点できなかったのは一番の原因は「ここぞという場面で積極的にいけなかった」(湯田監督)。相手の板敷が放った先制二塁打は初球だった。「良い試合、良い勝負をしても初戦敗退が現実。これをしっかり受け止めてまた鍛え直します」(湯田監督)。
(文=政 純一郎)