山本 卓弥選手 (神村学園)

山本 卓弥

球歴:神村学園

都道府県:鹿児島

ポジション:中堅手, 一塁手, 右翼手

投打:右 / 左

身長:184.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨年の選抜では、試合を決めるホームランを放ち一躍全国区になった 山本 卓弥 。その後の成長はどうなのか? 改めて注目してみた。 (第一印象)  選抜仙台育英戦では、結果を残すことなく終わりました。しかし打ち上げた打球が中々落ちて来ないなど、そのパワーには目を見張るものがあります。 (守備・走塁)  昨年の選抜では一塁を守っていましたが、今年の選抜では3番・センターで出場。打球を追う場面が殆どなく細かい守備力はよくわかりません。またスローイングに関しては平均的で、ホームへのバックホームでもマウンドの当たりで失速していたように、際立って強いわけではなさそう。  一塁までの塁間は、左打席から4.15秒前後と基準レベル。秋の新チーム結成以来の29試合で4盗塁と、全く動けない選手ではありません。プロフィールでは、50メートル6.0秒の俊足だとなっています。その辺が、中堅を任される理由かもしれません。 (打撃内容)  捉えた時の飛距離には見るべきものがあるようですが、確実性と内角の捌きに課題があるとみました。 <構え> ☆☆☆  両足を揃えたスクエアスタンスで、グリップは高めに添えます。腰は深く沈んでいますが、全体のバランスや両目で前を見据える姿勢はどうでしょう? 全体的に、構えた時に硬さを感じてしまいます。 <始動> 遅すぎ  一度ベース側につま先立ちし、本格的に動き出すのはリリーフ直前。これでは打てるポイントが、極めて限られてしまいます。 <下半身> ☆☆☆  始動~着地までの「間」がないので、打てるポイントは点になり、打ち損じないことが求められます。真っ直ぐ踏み出した足元はブレないので、外の球をキッチリ叩く姿勢は出来ています。しかしながらステップが狭いために、体重移動がままならずスイングに幅がなく窮屈に感じます。この辺も、打てる球が限られる要因ではないのでしょうか。 <上半身> ☆☆  打撃の準備である「トップ」の形を作るのは遅くないので、始動の遅さは補えています。しかしバットがやや遠回りに出る上に、バットの先端であるヘッドも下がり気味で、スムーズにバットが抜けてきません。それでいて強引にボールをしゃくりあげるようにして、フォロースルーまでボールを運ぼうとします。これではよほど上手くタイミングが合わない限り、結果を残すのは厳しいと言わざるえません。 <軸> ☆☆☆  足の上げ下げが小さく、目線は上下動しないのは良いところ。体の開きも我慢出来ていて良いのですが、軸足がしっかり地面から真っ直ぐ伸びておらず窮屈そうで、体重がしっかり前に移動していないのがわかります。これでは、打球は真上に上がりやすく、前に飛んで行き難いのではないのでしょうか?
更新日時:2015.05.11

将来の可能性

 大型の割に動ける身体能力はあり、上のレベルでも左翼あたりならば問題なくこなせそう。問題は、確実性の低い打撃を、いかに改善して行けるのか。 しっかり指導してくれる指導者の元、野球を続けて行くことが求められます。持っている資質は高そうなので、良い出会いが出きればいっきに才能を爆発させることが期待できます。
更新日時:2015.05.11

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