短評
今秋のドラフトへ向けて楽しみなのが広島商の寺本だろう。
甲子園で開催された合同練習会の一番のサプライズは寺本選手のパフォーマンスだった。169センチ77キロと上背は大きくないが、攻守でセンス抜群。スクエアスタンスで、脱力した構えは雰囲気があり、ボールを手元まで呼び込み、インサイドアウトのスイングで木製バットで2本のさく越えを披露。いわゆる体のパワーに頼った打ち方ではなく、スイング軌道の良さ、体の回転の良さ、すべてにおいて二重丸。殆ど打ち損じがなく、ライナー性で次々と外野の深くまで飛ばした。技術で打球を飛ばせるのは青木宣親タイプのところがある。
さらにはライトから強肩を披露。スカウト、マスコミ内での評判は高くなっており、ドラフトへ向けて注目度が上がりそうな選手だった。
果たしてポテンシャルが高く、ファイト溢れるプレースタイルを持った寺本に指名はあるのか。
更新日時:2020.08.30