高松商、内田悠太を攻略し2年連続夏の香川県大会決勝進出!



3回表高松商二死から左越ソロアーチを放った4番・笠居 小史朗(3年・一塁手)

 「髙橋(冴綺・3年・右投右打・183センチ83キロ・観音寺市立中部中出身)には4回まで投げてもらって、残りを内田(悠太・3年・右投右打・176センチ70キロ・高松市立国分寺中出身)に全力で行ってもらい、4点以内に抑えて5点勝つプランだったんですが……。高松商の集中力がすごかったです」

 試合後、大手前高松・吉森 智一監督が兜を脱ぐほど、この大一番における高松商の打力は秀逸だった。

 初回は「準々決勝の英明戦でヒットが出ずに終わったので、この準決勝までに速いボールを打つためのノーステップ打法を練習してきた」1年生3番・浅野 翔吾(中堅手・右投右打・170センチ84キロ・高松市立屋島中出身・侍ジャパンU―15代表)による強烈な低いライナーで左中間を突破する先制三塁打などで4点を先制し内田を引きづり出すと、内田からも6得点。

 特に2回裏二死から内田の最も得意とするカットボールに対し「反応で打って」左翼芝生席に叩き込んだ4番・笠居 小史朗(3年・一塁手・172センチ85キロ・右投右打・高松市立屋島中出身)を口火に、「あのホームランでカットボールを投げづらくなった」内田のストレートを5回裏に狙い打った5番・谷口 聖弥(3年・二塁手・166センチ66キロ・右投右打・高松市立桜町中出身)の2ランまでの流れは好投手攻略のお手本というべきものといえよう。 

 

 これで2年連続で夏の香川県王者決定戦へと駒を進めた高松商。決勝戦の相手は4年前にセンバツ準優勝から一転、夏の甲子園出場への夢を断たれた因縁の相手・尽誠学園。当時とは180度逆の立場で迎える挑戦者は四国屈指の右腕を打ち崩した自信と中1日の研究時間をフルに発揮し「4年前のリベンジ・夏の香川県大会連覇・盟主奪還」の3つを果たしに行く。

(レポート=寺下 友徳

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