英明「スタイル貫徹」で坂出商を下す!

3番・主将の松野 一也(3年・捕手・右投右打・166センチ74キロ・丸亀市立南中出身)は常時2.0秒前後の二塁送球タイムをマーク。1番・新居 龍輝(2年・三塁手・右投左打・173センチ63キロ・丸亀市立南中出身)は冬を超えスピード、スイング力が増し内野安打2本を含む3打数3安打1打点。坂出商は昨秋と比べて明らかにスケールアップを遂げていた。
にもかかわらず結果は英明が先発全員の16安打により11点を奪って5回コールド勝ち。彼らの強さは三本松に8回コールド勝ちした尽誠学園にも似た「圧倒感」すら醸し出している。その理由を試合後、主将の2番遊撃手・前田 大(3年・175センチ60キロ・右投右打・丸亀市立西中出身)はこう明かしてくれた。
「相手先発の山下くん(修平・2年・右投右打・166センチ62キロ・坂出市立東部中出身)はウチが昨年、1年生大会で負けているので研究しました。対策を立てて丁寧に戦うのが英明の野球。今日はそれができたと思います」
ちなみに英明のこの日のスタメンは3年生6人に2年生2人・1年生1人という構成。前田をはじめ安定度にある3年生に加え、最速140キロを連発したエース・石河 大空(右投左打・176センチ80キロ・高松市立古高松中出身)と、本来は投手も打撃を買われ6番・右翼手で3打数2安打3打点をあげた吉峰 隼翔(左投左打・180センチ67キロ・東かがわリトルシニア出身)と粒ぞろいである。
このように上級生から下級生がそろって仕事を果たして初戦を突破した第3シード。昨年の第101回全国高等学校野球選手権香川大会決勝・高松商との激闘の末、サヨナラ負けで涙を呑んだ先輩たちへの恩返しを果たすためにも、彼らは「スタイル貫徹」を柱に置き続ける。
(レポート=寺下 友徳)