鍛錬を重ね最後の夏に輝く高松桜井・滝川 隼平



4打数3安打1盗塁と躍動した高松桜井の3番遊撃手・滝川 隼平(3年)

 「春のなかった」夏の高校野球。各所に難しい影響を与えていることは皆さんご存知の通りだが、逆にこの期間を利用して著しい成長を見せた選手もいる。昨秋は二塁送球タイム1秒72の強肩捕手・古市 尊(3年)のいる高松南に初戦で敗れた高松桜井の滝川 隼平(3年・右投右打・178センチ80キロ・高松市立太田中出身)もその1人と言えるだろう。

 昨秋県大会では「4番・二塁手」としてフル出場するも4打数1安打と目立った成績は残せなかった滝川。だが、「冬には打撃面では緩いボールをホームランすること。守備では基礎を固めること。走塁では200メートルトラックを走って体力を付けながら、判断を高めることに取り組んできた」結果、今大会では「3番・遊撃手」として堅実な動きを披露。かつ打っても「緩い変化球を打てた」初回の中越先制三塁打含む4打数3安打1打点。走塁も1盗塁・塁間スピードは3秒1台と抜群のスピードで魅せた。

 試合後、滝川は将来の夢を問われると「スポーツ系の大学に進んで、その後はグラブ職人になりたい」と最後の夏に輝く背番号「6」の未来に、野球選手としての成功も望みたいのは筆者だけではないはずだ。

(レポート=寺下 友徳