2019年07月15日 香川県営野球場(レクザムスタジアム)

高松商vs坂出工

2019年夏の大会 第101回選手権香川大会 2回戦
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さすらいの四国探題 寺下友徳

高松商、「バッテリーセット」布陣で春夏連続甲子園へ好発進!



高松商先発・中塚 公晴(3年)

 「先発は中塚です。初戦だけを勝つなら香川ですけど、甲子園に行くならこの選択しかない。批判されるのは覚悟でスタッフとも話をして決めました」。春夏連続甲子園へ挑む初戦の試合前、このような決意で侍ジャパンU-18代表候補・香川 卓摩(3年・165センチ62キロ・左投左打・東かがわリトルシニア出身)の温存を明言した高松商・長尾 健司監督。そしてメンバー表にはもう1つの「決意」が秘められていた。

 中塚 公晴(3年・172センチ71キロ・右投右打・高松市立桜町中出身)とスタメンバッテリーを組んだのは公式戦初スタメンマスクの安部 祐慧(3年・175センチ91キロ・右投右打・高松市立屋島中出身)。センバツ前の練習では時に新居 龍聖(3年・170センチ67キロ・右投左打・丸亀市立飯山中出身)を上回る強肩を披露していたとはいえ、衆人にとっては全く想定外の起用であった。

 ただし、安部の抜擢は衆人にとってはサプライズでも、選手側にとっては必然。その理由は初回の5得点を利して7回コールド勝ちを収めた試合後「もう腰も大丈夫、早く投げたいです」と笑顔を浮かべる香川と中塚にとって明らかにされる。

 「練習試合を見ていると中塚と安部が組んだ時の方がいい結果を残している。そこで飛倉(爽汰・3年主将・中堅手)や大塚(慶汰・3年・遊撃手)とも話し合って、長尾先生に進言しました」(香川)
「安部は仕留めるボールを考えて、インコースを使いながら配球してくれるんです」(中塚)
 加えて「坂出工の映像を見て苦手なところを突いていった」安部は7番に入ったバットでも結果を出した。3対0の初回一死一・三塁から投手への弱い当たりで大激走し適時内野安打を奪い取ると、5回裏には「バットに当てれば何とかなる」気持ちで膠着しかかかった試合を決める7点目の犠飛。指揮官も「ワンバウンドも止めていたし落ち着いていた」と安部には高評価を与えている。

 かくして香川の時は新居。中塚の時は安部。まさにNPB・読売ジャイアンツのような「バッテリーセット」がここに完成を見た高松商。彼らの熟成度が高まれば高まるほど「第1シード・大本命」の重圧をはねかえすパワーは増してくることだろう。

(文=寺下 友徳

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