尽誠学園「連覇」へ埋まった2ピース

 春の県大会は3回戦で藤井学園寒川に延長13回タイ・ブレークの末、7対8で敗れたことにより、夏はノーシードスタートとなった尽誠学園。大会連覇へ向けて大事な初戦のスコアボードにはサプライズが2つあった。

 1つは県大会出場なしに終わった春以降「肩が強いので三塁手からコンバートさせます」と松井 義輝監督が示唆していた森井 啓悟(3年・右投右打・169センチ74キロ・生駒ボーイズ<奈良>出身)の捕手起用。もう1つは春は「1番・遊撃手」だった植松 良也(小豆島町立小豆島中出身)の「2番・二塁手」起用である。

 そして森井、植松の2ピースは、尽誠学園全体に好影響をもたらす。森井は常時2秒前後の二塁送球と堅実なキャッチングで春までは四死球で自滅するパターンが多かった最速140キロ左腕・元根 哲輝(3年・181センチ75キロ・左投左打・柏原リトルシニア<大阪>出身)の127球5安打3四球11奪三振1失点完投勝利を引き出し(この試合、元根の最速は136キロ)、4番に座った打撃でも初回・2点目となる適時打含む4打数2安打。植松も5打数2安打1得点と堅実な二塁守備で勝利に貢献した。

 さらに、植松と逆に二塁手から遊撃手に転じた1番・中原 輝也(3年主将・169センチ66キロ・右投左打・大阪八尾ボーイズ<大阪>出身)はネット裏に詰め掛けたNPBスカウト陣から「いい選手だね」とうならせる三塁打2本。昨年甲子園で全国制覇を果たした作新学院(栃木)・今井 達也(埼玉西武ライオンズ)から2打数2安打をマークした潜在能力が確たる実力となったことを確信させる活躍だった。

 ただ、敗れた坂出工も力の一端は示せた。エース・内海 裕太(3年・176センチ70キロ・右投右打・丸亀市立綾歌中出身)は初回こそ3点を失ったが、その後は最速135キロをマークしたストレートなど、強気のピッチングで完投。主将・花田 晃太朗(3年・捕手・174センチ64キロ・右投左打・宇多津町立宇多津中出身)の強肩や、5回裏二死三塁から初球の甘い変化球を見逃さず中前適時打とした9番・福江 峻之(2年・三塁手・167センチ58キロ・右投右打・高松市井立香東中出身)の積極性も光った。

 なお、勝った尽誠学園は7月15日(土)四国コカ・コーラボトリングスタジアム丸亀で行われる大会第6日・第2試合で香川高専詫間との2回戦を戦う。

(レポート=寺下 友徳

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