西口 ひかる選手 (坂出商)
寸評
夏の香川県予選では登板ありませんでしたが、甲子園の敦賀気比戦(2014年8月11日)で終盤マウンドに上がり全国デビューを果たしました。 (第一印象) 手足の長い投手体型ですが、まだ体幹が弱くビシッとしていない弱さがあります。この辺が変わってくると、来年香川でも注目される本格派になるのではないのでしょうか。 (投球内容) 線の細さは感じられるものの、すでに130キロ台中盤(MAX136キロ)を記録するように、結構勢いのある球を投げていました。ボール全体が高めに集まるのは気になりますが、100キロ台のカーブとのコンビネーションでピッチングを組み立てます。それほどストライクを取るのに苦労しませんが、コースを突いた球でも踏み込まれて打たれてしまうのは、フォームが合わせやすいからなのでしょう。クィックも1.15秒前後で投げ込めますし、マウンド捌きも悪くありません。 <長所> 投手をやるために産まれてきたような、手足の長い体型は魅力。コントロール、マウンド捌きにも大きな欠点はないので、体が出来てくれば楽しみな選手。 <課題> 「着地」までの粘りに欠けるため、自然と「開き」も早くなってしまっています。コースを突いた球でも打たれてしまうのは、球筋がいち早く読まれてしまうから。 足の甲で地面をしっかり押し付けられていないのと、「球持ち」が浅くボールを押し込めないため。そのためボールが、高めに上吊りやすいと考えられます。
更新日時:2014.09.02
将来の可能性
下半身の弱さが、フォーム全体に悪影響を及ぼしていると考えられます。体幹と下半身強化を中心に取り組めば、来夏までに140キロ台の大台も見えてくるかもしれません。密かに期待して、今後の成長を見守って行きたい一人でした。
更新日時:2014.09.02
佐藤 晋平
2024-02-13 at 11:34 AM
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