佼成学園vs八王子実践
攻守噛み合った佼成学園が7回コールド勝利!
春、準決勝まで1試合平均9.75得点の高い打率を誇って東京都大会準優勝を果たした佼成学園。
しかし、この夏は打線だけでなく、投手陣で試合をつくって、ここまで4試合1失点。防御率0.28をマークしている。
今年で就任11年目となる藤田直穀監督も「ここまで投手陣が安定しているのは、今までで初めてかもしれないと感じるほど。それほど、バッテリーともに大会に入ってからも成長してくれている」と話す。
この日、八王子実践相手に完封勝利を収めたエースの溝口も
「強気で攻めているのがいい結果につながっているのだと思います。去年の冬から走り込みと投げ込みを繰り返して球の威力が増しました。ただ今は、調子は良いけれど、スピードがまだ出てないのでコントロールを大事にしていきたいと思っています」。
エース溝口と捕手・三輪の中学からのチームメイト同士のバッテリーで試合を作りながら、自慢の強打線はこの日も健在だった。
2回に、4番・山下の先頭二塁打から、相手の失策や四球も絡めてチャンスを広げる。7番・三輪にタイムリーが生まれると、1番・磯部、2番・中川、3番吉田の三連打で一挙6得点。
5回には5番・黒澤がバックスクリーンへ本塁打を放つなど、力の差をみせつけた。
まずは、準々決勝へ駒を進めた佼成学園。最後にエースは頼もしく、こう言い切った。
「優勝しないと意味がないので」。まだ、その顔に笑顔はなかった。
(文=編集部)