山本 武白志選手 (九州国際大付)

山本 武白志

球歴:九州国際大付

都道府県:福岡

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:187.0 cm

体重:85.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年8月15日)  個人的な話になるが、出場校がひと回りした翌日、日刊スポーツ紙に「小関順二氏初戦総括」というコラムが掲載された。初戦の戦いを振り返り、注目選手50人を一覧表の中で紹介するというものである。10年くらいやっている仕事で、これがあるから見落としのないように試合に集中しようと思っている。その一覧表に九州国際大付の4番山本武白志を載せなかった。  その素質の高さを知らなかったわけではない。昨年の7月19日、福岡大会5回戦の福岡工大城東戦で山本は[stadium]筑豊緑地公園球場[/stadium]レフトスタンド向こうに切り立つ崖にホームランを放り込んでいる。この試合を見た数日後、Webの観戦記に「来年は騒がれる存在になっているだろう」と書いた。しかし、その後の選手権を見て、福岡大会の存在感はどこへ行ってしまったのだと思った。一言で言えば、タイミングの取り方に迷いがあった。タイミングが取れない――それは即ちバットを強く振れないということである。  今大会の1回戦、鳴門戦はどうだったかというと、タイミングは取れていた。早い段階で前足を引き、その状態のまま投手のボールを待つというスタイルだ。しかし、昨年夏の迷いと鳴門戦の5打数1安打という結果を見て、一覧表に入れることをためらってしまった。そんな私を嘲笑うように、2回戦の大阪偕星学園戦では第3、4打席で連続ホームランを放った  1本目は5対4でリードした5回裏に3ラン、2本目は8対9でリードされた7回裏に同点ソロホームランという内容である。ともに緊迫した場面で飛び出したホームランというところに価値がある。そして、作新学院戦では0対0の6回にソロホームランを放っている。打ったのは1ボールからの2球目、135キロのストレートだった。  ちなみに、この試合で投じられた14球のうち見逃しはわずか1球。こういう攻める姿勢はチーム全体にも共通していて、「全投球に占めるストライクの見逃しの割合」つまり見逃し率は8.3%という低さだった(それだけ好球必打だった。
更新日時:2015.08.16

短評

コラムより抜粋  大阪偕星学園戦で二打席連続本塁打を放った山本 武白志(九州国際大付)は一気に評判を挙げた。この試合、変化球とストレートをミスショットにせず豪快な本塁打を放っており、スカウトに強烈な印象を植え付けた。 山本は調子が悪いと腕だけで振りに行く悪い癖があるが、この試合は腕を上手く使って、インパクト時にしっかりと腕が伸びた状態で振り抜くことができていた。柔軟な打撃をすることを意識すれば、安定してその打棒を発揮してくれるに違いない。    この選手の凄さは、インパクト時にしっかりと押し込んで、打球を運ぶ感覚でスイングすることができていること。若干ワンテンポ遅れて空振りすることはあるが、これほどフルスイングしているのは実に良い。確かに技術的に荒削りなところがあるが、豪打を打つまで見守りたくなるような長打力・ポテンシャルの高さがこの男にはある。次のステージにはそんな懐の深さがあるチームでやれる持ち味を発揮することができるだろう。
更新日時:2015.08.15

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