渡辺 翔真選手 (盛岡大附)
寸評
<レポートより抜粋> 猛打の印象が強い盛岡大附で思わぬ活躍を見せた渡辺の好投が勝敗を分けた。特に無四死球に抑えた制球力は素晴らしいポイントだ。 軸足の膝を少し折り曲げるなど、軸足に重心をきちんと乗せながら、フォームに向かって重心を動かしていく。全体的にゆったりとしていて、最後に腕を力強く振って次々とアウトを重ねた。 ストレートは130キロ前半が多かったが、両コーナーへしっかりと投げ分けることが出来たことや、変化球もカウントを取れており、ストライク先行で試合を進められていた。 フォームのなかにもメリハリがついていることもあってか、沖縄尚学打線がなかなか捉えることが出来ない。ストライク先行で終始テンポで投げられたことが偉業達成にもつながっただろう。 渡辺本人はこの結果に悔しさを感じているようだったが、「以前の反省を活かしてストライク先行で投げられたのが良かった」と渡辺のペースで投げられたことがやはり大きかったようだ。 しかしここまでの制球力の高さをいかにして身につけたのか。その答えは積み重ねだった。 「小さいころからキャッチボールは大事だと言われてきたので、キャッチボールの時は自分なりに意識を持って取り組むようにしています。そうしていく中で、指先の感覚も積み重ねて良くなったと思います」 幼い時からの努力で渡辺は制球力を磨いてきたわけだが、ストレートに対する考えも「球速は130キロ台なので、球速よりもコースに投げることしかできない」と割り切って、力まずとも確実に投げきれるように意識しているという。 学校の成績も優秀とあって、クレバーに物事を考え、自分なりの考えを持っていた渡辺。3回戦以降は疲労と球数が関係することになるだろうが、活躍が楽しみだ。
更新日時:2021.08.25
短評
今年の甲子園で完封勝ちを収め、評価を挙げている右の好投手。なんと投手本格転向は今年に入ってからだという。 コンパクトなテークバックから内回りの旋回をしながら、トップを形成し、強いボールを投げ込む。常時130キロ前半〜140キロ近い速球は両サイドに投げ分け、コマンド力は非常に高い。 120キロ前後のスライダー、100キロ前後のカーブの投げ分けが実に上手く、狙い球を絞りにくい。渡辺の投球で特徴的なのは、右打者、左打者問わず、コントロールが乱れずに投球を組み立てができることだ。そのため、対戦していて嫌らしい投手ではないだろうか。 この大会で評価を大きくあげた渡辺。今後の進路が楽しみだ。
更新日時:2021.08.22
匿名
2024-03-02 at 4:17 PM
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