ニ橋 大地選手 (盛岡大附)

寸評

　大谷 翔平から3ランを打ち、注目を浴びた二橋 大地。中村 紀洋（現横浜DeNA）のようなヒッチを取って、豪快なスイングで本塁打にさせる。 (打撃) 　直球には強く、大谷 翔平の148キロのストレートを豪快に持っていった。 　スタンスはオープンスタンス。グリップを肩の位置に置いて背筋を伸ばして構えている。投手の足が着地する寸前に始動を仕掛けていき、足を回しこむように上げていきながら、タイミングを測る。中村紀洋のようなヒッチの仕方をしていき、振り出す。このアクションが、彼にとって一つのリズムの取り方であるのだろう。特に外角には強く、ガンガン振っていくタイプと思いきや、際どい球には手を出さず、我慢をすることは出来ている。 　やはり彼も佐藤 廉同様、逃げるスライダーに弱い。立正大淞南戦では甘いスライダーを右中間に持っていた所を見て、良いと思ったが、花巻東戦、立正大淞南戦では色気が見えて変化球に手を出している。その時は開きが早くなってしまい、ボールに合わすことができていない。全国の舞台で、悪い形が出てしまったのは残念だった。 (守備・走塁) 　 　サード守備について。動きは良いが、グラブ捌き、ボールの取り方が不安定。地肩は強いが、スローイングも不安定で、守備については課題が多い。塁間タイムは4.8秒と左打者と換算しても4.50秒前後で遅い。足を売りに出来るタイプではない。

将来の可能性

　彼はとにかく振れるのが強み。大学に進んでからも小さくまとまらず、今のように豪快なスイングで、長打を打てる選手になってほしい。まだ変化球の対応、選球眼でいろいろ課題を残しているが、木製に切り替わっても振れる選手になったら、大学でもスラッガーとして存在感を示していくだろう。