星野 真一郎選手 (大垣日大)
寸評
180センチ台の大型内野手で、スカウト達からも注目されている選手です。大型ですが長打力を売りにすると言うよりは、秋の公式戦.478厘の高い対応力を活かした打撃をする選手。個人的には、柔らかいグラブ捌きと、軽やかなフットワークをする遊撃守備に魅力を感じます。 (打撃内容) チームの3番打者を務める打撃は、センター中心に打ち返してきます。スクエアスタンスで、グリップを高く添えて構えます。ただ始動が遅すぎるため、一定レベル以上の球速への対応には苦労しそう。足を少しだけ浮かして、真っ直ぐ踏み込みます。「間」が作れるタイプではないので、打てるポイントは限られます。それだけ狙い球を、逃さず叩く鋭さが求められるわけです。それでも踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレないで捌けるので、打ち損じは少なそうです。 少しトップを作るのが遅れがちなので、速い球に差し込まれやすいはず。バットを上から振り下ろすのですが、早めに腰が逃げる感じのフォームで、スイングが波打つ時があるのが気になります。新チーム結成以後の打力は高いのですが、それほど高い技術に裏打ちされるているわけではないようです。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間を、4.6秒前後(左打者換算で4.3秒前後に相当)で走り抜けます。このタイムは、プロの基準である4.2秒を下回り、足はそれほど速くありません。秋の公式戦15試合でも、盗塁は僅か1個。選抜では盗塁を決めましたが、元来足を売りにするプレースタイルではなさそうです。 フットワークが軽快で、身のこなしが柔らかい遊撃守備が魅力です。秋までは三塁でしたが、選抜では遊撃手にコンバートされておりました。三塁手としても秋は、43試合で失策3個と、まずまず安定。やはりこの選手最大の魅力は、守備ではないかと思います。
更新日時:2011.05.09
将来の可能性
打撃にしても、走力にしても、個人的にはあまり良さがわかりませんでした。しかし遊撃手としては、なかなか面白いのではないかと思います。そのためバリバリのドラフト候補と言う感じではなく、まずは大学などで力を付けてからでも遅くはないかと評価します。果たして夏までに、何処まで全国レベルで通用する打撃を身につけられるのかに注目したいと思います。
更新日時:2011.05.09
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