額川 康一選手

額川 康一

球歴:

ポジション:二塁手

身長:180.0 cm

体重:65.0 kg

学年:卒業

寸評

「やっと弾道が上がった」 昨年から高校生屈指のスラッガーとして推してきた北川 倫太郎。あの島袋 洋奨から鋭いセンター前ヒット、右中間をあっという間に破る球足の速い打球を見て、スラッガーとしての可能性を感じてきた。ただこの男で気になった点は打球が上がらないこと。ライナー性の打球が上がっていないことであった。だがラストサマーでは甲子園2試合連続本塁打。ようやくの爆発であったが、今春から一定の成長を見せたとして改めてドラフト候補として取り上げていきたい。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。どっしりと構えた姿は投手の足が降ろしたところから始動を仕掛けていき、足を回しこむように上げて、インステップして踏み出していく。トップの動作を見ていくと、ヘッドを投手方向にむけながら深く取っていき、振り出していく。踏み込んだ足も崩れずに保つことができている。 以前から外角の捌きには優れており、北海戦では外角に決まる直球を最短距離で振り抜き、強靭なリストの強さで押しこんで左中間へライナー性で持っていった当たりも驚きであったが、習志野戦ではインハイに決まる直球に左ひじを畳んで詰まりながらもバックスクリーン横に運んだ当たりには驚かされた。フォロスルーは以前よりも大きく振り抜くようになり、弾道が上がったとはいえ、長距離打者という域には達していないだろう。逆方向へ打球が伸びるようになったが、統一球ということを踏まえるとスラッガーとして成熟するのは時間がかかるだろう。 この選手はたまに集中力が欠けるというか、何かに縛られて全く手が出せないことがあり、そこが引っ掛かる部分である。結果を残す打席は集中して狙い球を定めることができている。だがそれ以外の打席では狙い球が外れて何もできないのは残念。もう少しファールで粘り、狙い球が来るまで待つ。そういったしつこさがほしかった。 (守備・走塁) この選手のネックは守備・走塁である。抜群の足、肩があるわけではない。だがこの選手は自分の課題が何かしっかりと把握している。走塁は積極的に走る姿勢も見えて、北海戦ではやや厳しい当たりから速いベースランニングから還る姿には走塁にしっかりと意識を入れていることが伺えた。 守備の意識が高まってきたのは選抜の点で指摘した通り、打球の反応、守備範囲、カバーリングの徹底。その部分はしっかりしてきた。プロは身体能力だけで勝てる世界ではない。自己満足のスタンドプレーは次につながらないプレーは切り捨てられる。突出した肩、足がない北川はその意識はしっかりとしており、プロの指導によってぐっと良くなることだろう。
更新日時:2011.08.20

将来の可能性

選抜では高卒プロで指名すべき選手と評価したが、その評価は不動のモノにしてくれた夏であった。左の中距離打者だが、強豪大学に進学するよりもプロの舞台で鍛えていったほうがいい。プロを想定して自分には何が足りないのかをしっかりと把握して取り組める選手であり、伸びていける選手であると評価する。 志望届けを出せば甲子園の活躍が評価されてプロ入りできる可能性も高いのではないだろうか。1年目から試合経験を積んでスラッガーとして実力を磨いていき4年後に一軍での台頭を目指して頑張ってもらいたい。
更新日時:2011.08.20

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