塹江 敦哉選手 (高松北)

塹江 敦哉

球歴:高松北

都道府県:香川

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:173.0 cm

体重:66.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2014年7月15日) 主役は塹江 敦哉(3年・投手・左投左打・178センチ75キロ・香川県立高松北中出身)である。 昨年高校生左腕最速をマークした桐光学園松井 裕樹(現:東北楽天)に並ぶ最速149キロをマークし、毎回14奪三振をマークした多度津との1回戦に続き、この日も最速148キロをはじめ常時140キロ台をマークしたストレートと、130キロ台と120キロ台の2種類球速帯を持つスライダー。そして不規則な軌道で落ちる120キロ台チェンジアップで6・7回の6者連続三振含む11奪三振で藤井打線を翻弄。  加えて課題の制球力も下半身主導の安定感は7イニング通じて保たれ、与えた死球は1個のみ。高校通算13本目となる公式戦1号2ランも放つなど、投打に渡ってほぼ完璧だった。
更新日時:2014.07.15

短評

観戦レポートより抜粋(2014年7月11日)  第2試合になると[stadium]レクザムスタジアム[/stadium]のネット裏観客席にはスピードガンが林立した。 そこにはNPBほぼ全球団の部長クラス含むスカウトたちと、四国アイランドリーグplus所属・香川オリーブガイナーズの西田真二監督含む首脳陣が。そして、視線の先には…塹江 敦哉高松北3年・投手・左投左打・178センチ75キロ・香川県立高松北中出身)。
済美(愛媛)・安樂 智大明徳義塾(高知)・岸 潤一郎と共に今季の四国地区高校3年生ドラフト候補投手三羽烏としてあげられる、最速148キロ左腕の登場である。  ただ、この試合に先立つ12日前、川之江(愛媛)との練習試合で先発した彼の状態は、あえて強く書けば「最悪」であった。 120球で9回完投・奪三振8も6安打で3失点敗戦を喫した結果もさることながら、失点の内容は四球に3暴投が絡んだ正に「自滅」。心ここにあらずの投球は塹江よりスピードがないことを理解し、変則フォームを最大限生かしながら淡々と投げ、7安打無四球で完封した川之江左腕・篠原 大輝(3年・投手・左投左打・178センチ71キロ・川之江ボーイズ出身)とは真逆と言えるもの。 「一戦必勝。いい心の持ち方で臨みたい」という香川大会への意気込みも著しく説得力を欠いた。  そして塹江以上に苦悩していたのが、高校通算本塁打34本をすでに放っている3番主将の丸井 大和高松北3年・遊撃手・右投右打・170センチ77キロ・高松レイダース<ヤング>出身)である。
塹江の状態に大きく左右されるチームの雰囲気。そのコントロールに苦心している様は試合中・試合前後の表情からもうかがえた。  が、この日の高松北は12日前とは180度違なる「戦う集団」だった。  塹江は1・2回と自己最速を1キロ上回る「149キロ」を出しながら、3点の援護をもらったすぐ後となる2回裏に失策も絡んでの2失点。5回には一死満塁からこの回3個目の四球で押し出し。さらに二死満塁から甘いスライダーを多度津4番・林 昭宏(3年主将・捕手・右投左打・172センチ72キロ・観音寺市立中部中出身)に左前に落とされる2点適時打で計5失点(自責点3)。 毎回の14三振を奪う一方で、与四死球5・5回まで104球を投げて167球完投の内容は川之江戦よりも劣る。  それでもバックは常に塹江を励まし、塹江はそれに応えようと奮闘した。 打線が最速134キロの伸びがあるストレートと、内外角低めへよくコントロールされたスライダーを見事に投げ分けた多度津エース・細川 真吾(3年・投手・右投右打・170センチ71キロ・三豊市立仁尾中出身)に対し、10三振を喫しながらも丸井の大会第2号・高校通算35本塁打などで5回までに6点を奪ったのも、制球力を重視しながら三人を仕留めた6回表をきっかけに塹江が急激に立ち直ったのも、この相互信頼があったからこそだ。  この2試合を見ていた球団も多いNPBスカウトたちが、塹江にどんな評価を下したのか。それは知る由もない。 ただ、これだけは言える。塹江 敦哉はこの日、確かに仲間と共に闘い、素晴らしい戦いを見せた多度津に競り勝ち、大人への第一歩を踏み出した。そして、その実績はともすれば、ドラフト1位指名を受けるよりも、多額の契約金を手に入れるよりも、人生において価値のあることである。
更新日時:2014.07.14

1 Comment

  1. 佐藤 晋平

    2024-02-13 at 11:34 AM

    手マフラー

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