室木 大選手 (星稜)
寸評
決勝戦では二番手として登板した中背の右投手。新チームも先発・中継ぎで登板して活躍している。 （投球内容） 右オーバーから繰り出すストレートは常時130キロ前後。球速はそれほどでもなく、緩いカーブ、スライダーを織り交ぜて打たせて取っていく投手だ。 無難に抑えていくタイプだが、まだ速球が高めに浮く事が多く、決勝では遊学館打線に捉えられていた。 クイックは1.2秒台を計測。クイック、フィールディングは卒無くこなしている印象を受けた。 （投球フォーム） セットポジションから始動し、左足を真っ直ぐ上げていき、右足は一本足で立つ。左足を三塁方向へ伸ばしていくが、彼はあまり重心を下げずにお尻を落とさないで、歩幅を狭く取って着地するので、縦の変化球を投げるタイプではなく、横系統の変化球で勝負していくタイプではないだろうか。左肩のグラブが開く、出所が見やすい状態となっている。テークバックは内回りの旋回をしていくが、あまり肘が上がらないフォームなので、負担がかかると肩に負担をかけやすいフォームであろう。 176センチだが、上半身主導のフォームとなっている。そうなると下半身の意識付けを高くするか、それとも上半身を鋭く振れるフォームに改良して、速球のスピードを高めていかないと厳しいと考える。
更新日時：2013.02.24
将来の可能性
コントロール重視の投手だが、まだ速球、変化球のコントロールも甘い投手。上背もなく、角度で勝負出来る投手ではないので、何か自分の特徴を見いだせる変化球を習得したり、速球を磨いていかないと持ち味が発揮できない投手ではないだろうか。今年は主戦投手としてチームを甲子園に導ける存在になるか注目していきたい。
更新日時：2013.02.24