「最近では一番表情が良かったです」140キロ右腕2人擁する日本航空石川が交流試合開催を喜ぶ
田中、嘉手苅(日本航空石川)
6月10日(水)日本高等学校野球連盟(以下、日本高野連)は、センバツ出場予定32校に対し、1試合限定の交流試合を甲子園で開催することが決まった。
「本当に嬉しそうで、最近では一番良い表情だと思います」
日本航空石川の中村誠監督は選手たちの表情を見てそう語った。
昨年、北信越大会決勝まで勝ち進んだものの、決勝の星稜戦で1対19で敗退。
冬場の課題は投手力向上となった。3月に入るまで、投手の仕上がりは順調で、最速142キロ右腕・田中颯希、最速147キロ右腕の嘉手苅浩太の成長は著しく、「選抜が楽しみでした」と指揮官も高く評価するほど仕上がりは良好だった。
しかし、新型コロナ感染拡大の影響で、長期間の自粛が強いられ、甲子園の中止も決まり、苦しい時期が続いた。しかし6月10日、まさに光が指した瞬間だった。
中村監督は「まさかでしたね。いきなりこの情報が入ってきて、驚きましたし、選手たちもこの情報を伝えたところ、最初は驚きを隠せない状態でした」
交流試合が開催されることが現実だとわかり、選手たちは満面の笑みを見せたという。
まずは石川の独自大会を制することを目指す。昨秋は県大会、北信越で星稜に敗れ、打倒・星稜に燃えている。
6月に練習を再開し、徐々に選手の状態を仕上げていく予定の日本航空石川。星稜に負けない強力なチームを仕上げ、夏に臨む。
(取材=河嶋宗一)
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