第128回 ボストン・レッドソックス 上原浩治 選手 (後編)2013年02月07日

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 2月はMLB経験者から高校球児の皆さんへのメッセージを特別寄稿で連載でお届けしています。第2弾は、先日の上原浩治選手のインタビュー記事【前編】に続いて、今回はテクニカル面を重点的に語っていただいた【後編】を公開します!

前編はこちらから!
ボストン・レッドソックス 上原浩治 選手 (前編)

【目次】
[1] 上原浩治が語る“遠投の重要性”
[2] キャッチボールが最も重要である!
[3] MLBのマウンドに上がる覚悟

上原浩治が語る“遠投の重要性”

――常時140キロの真っ直ぐとフォークを武器に、NPBやMLBでも活躍を残してきた上原選手に、改めて『ストレートの重要性』を伺いたいと思います。

上原浩治選手(以下「上原」) 僕は、ピッチャーというのは、しっかりとしたストレートが投げられない限り、他の変化球も生きないと思っています。まずは、しっかりとしたストレートが投げられるということが、とても大事ですね。

――上原投手のストレートの強みはどこだと思いますか?

上原 僕は球速があまり出ないので、キレで勝負する投手だと思っています。キレがなくなったら、簡単にホームランを打たれますし、キレは、これからもずっと求めていくことであり、課題でもありますね。

「遠投は『ライナー』で投げることを意識」

――キレを求める意味で日頃、『遠投』ではどのような意識で投げていますか?

上原 遠投は、体全体を使わないと遠くへ投げることは出来ないので、体全体を使う動作として遠投が一番いい練習法だと思いますね。遠投は上へ投げることが出来れば、遠くへ投げられると思う方が多いと思うのですが、僕の場合は低い軌道で、いかにして100メートルを投げられるかというのを課題にしています。

――高校生の場合は、どのような意識を持つのがいいでしょうか?

上原 高校生でも100メートルを投げられる選手はいると思いますけど、80メートルでもいいので、とにかく『上』に投げることではなく、『ライナー』で投げることを意識して投げてほしいですね。
 また、遠投時は、体の全てに意識を置きますよね。体の全ての力がボールに伝わらないと投げられないですから。遠投をした翌日には、体が張ると思うんですけど、張る部分はまだ筋力も弱いところなんだなと分かりますね。

――NPB時代も、上原投手といえば、ブルペンに入らずに遠投で調整をしていたイメージがありましたね。

上原 『遠投といえば、上原だ!』という印象を植えつけたと思います。僕は試合前にブルペンに入ることはなかったですが、それは今でも、僕だけじゃないですかね。遠投ですべて調整しているんです。遠投は、僕の生きる術だと思っています。

――高校生の場合だと、遠投を取り入れた調整法は出来るのでしょうか?

上原 高校生は試合数が少ないので、遠投だけの調整は難しい部分もあると思いますが、もしも試合日から3日ほど空くというならば、強い遠投をして調整してもいいと思います。ただ、明日も試合をやるという場合は、遠投をクールダウンに入れるというのも手だと思いますね。

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