第126回 漫画家 河野 慶 さん2013年01月14日

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 野球漫画「グランドスラム」(集英社)を描く河野慶先生に独占インタビュー!
 作品は、野球素人の少年・世界一心が高校に入学して硬式野球部に入り、仲間と一緒に甲子園を目指すお話し。しかし、世界一心が入部してから、神奈川県立美咲高等学校野球部は、まだ公式戦未勝利。一体、チームは強くなるのか?彼らはどう成長していくのか?今後が楽しみなグランドスラム!今回は今後の展望を含め、河野先生自身の高校時代の思い出や、野球経験談を伺いました!

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【目次】
2013.02.12 4スタンス理論×グランドスラム/今後の展開は?
2013.02.05 高校スポーツを描くことで伝えたいこと
2013.01.28 強いチームの共通点とは?
2013.01.21 初めての甲子園観戦で見えたこと
2013.01.14 印象深い、一度きりのファインプレー!

印象深い、一度きりのファインプレー!

机に並ぶ原稿の数々

――河野先生は中学時代は野球部。高校ではバスケットボール部だったと伺いました。当時は、高校野球に対してどんな思いがありましたか?

河野 慶さん(以下「河野」) 僕は、山口県の宇部商業高校の出身なんですが、“宇部商”といったら、山口県内では強豪校と言われている高校のひとつでした。そのため、学校全体が、『野球部を強くしよう』という機運が高まっていましたね。また学校の中でも中心的な存在で、生徒会長も野球部員が任されていたほどでした。だから、僕は高校の野球部というのは、それだけ注目が集まるのが当たり前と思っていて、他の高校もそうなんだなとずっと思っていました。

――強豪校ならではのエピソードですね。そんな中で、漫画家になられてから、なぜ高校野球を題材にしたマンガを描こうと思われたのでしょうか?

河野 僕は中学校までは野球をやっていましたが、当時は部員数が少なくて、最上級生になれば、全員がレギュラーとして出られるチームだったんですよね。

 僕はものすごく下手だったんですけど、試合に出させてもらって、一度だけファインプレーが出来たことがあったんです。その瞬間の時間が止まったような感覚がずっと忘れることが出来なかった。あのときの印象が強くて、いつか野球のマンガを書きたいと思っていました。その中でも、あのシーンを描いてみたいなという思いをずっと持っていたんですよね。 

――その時の場面は、今でも覚えていますか?

河野 9回二死一、三塁のピンチで、僕はセカンドを守っていたんですけど、ライナー性の打球がセンターへ抜けそうになった。いつもは、僕はそういった打球をエラーしていたのに、その日は『なんとしてでも、捕球してやる!』という気持ちが強くて、飛び込んだら捕ることができたんですよね。そしたらベンチが大きな歓声で沸いたんです。とても嬉しかった。自分にとって、これが一生に一度のビッグプレーになりました。あのときの喜びをマンガで描きたい。そんな思いがずっと残っていたんですよね。

――では、いつか作品の中にも、そんな場面が出る可能性もありますか?

河野 そうですね、今は分かりませんが、可能性はあるのかもしれないですね(笑)

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プロフィール

河野慶

グランドスラム8巻、1/18発売開始!

河野 慶 (かわの・けい)
  • 山口県出身
  • 1999年、12月期天下一漫画賞で『左ききのサリー』が佳作受賞。2005年11号より「週刊少年ジャンプ」で、スピードスケートを舞台にした『ユート』を連載(原作は『ヒカルの碁』のほったゆみ氏)。
  • 山口県の野球強豪校・宇部商業高校出身で(本人はバスケ部)、青春時代に強く影響を受けた高校野球への情熱を込めて、本誌で『GRAND SLAM』を連載開始!
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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