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第115回 株式会社アシックス 井上 堅一 さん2012年11月27日

【目次】
[1]動きやすさとパフォーマンスアップを求めたアンダーウェア
[2]体幹と回転力の強化、さらに肩の可動域を広げた工夫

動きやすさとパフォーマンスアップを求めたアンダーウェア


▲ASICS BASEBALL アンダーウェア

――今回ASICS BASEBALLでは、最新のテクノロジーを取り入れたアンダーウェアが発売されました。どれくらいの年月をかけて開発されたのでしょうか?また、開発時は、どんなことをテーマにされていたのでしょうか?

井上 堅一さん(以下「井上」) 開発から発売までは2年半ほどですね。どんなアンダーウェアを野球の選手たちが求めているのか調査した時にやっぱり『動きやすさ』を重視していたんですね。ASICSとしては、これまで他の競技でも、動きやすさを求めたアンダーウェアは発売はしていましたが、ASICS BASEBALLとして動きやすさを求めるなら、どこに特化すればいいのか研究した結果、まずは肩周りと腕周りといった腕の可動域が広がること。そこに着目して開発を進めていきました。

筋肉の動きに即したパターン設計

――肩周りと腕周りの動きやすさを目指したパターン設計で、工夫した点はどんなところでしょうか?

井上 プレーしている時の選手の皮膚や関節の動きに合わせた独自のカッティングを試していきました。腕を上げた時にツッパリ感がなく、腕をおろした時に全くシワにならないカッティングが一番理想なんですよね。
そういう意味で、逆に伸びが必要な部分ってどこなのかを研究所で分析しながらパターン制作を進めてきました。 生地は縦と横で伸びが違うので、それぞれのパーツで伸びが必要な方向に合わせて、生地のパーツの置き方を変えていきました。
その結果、皮膚の動きと筋の伸びに比例したパターン設計が出来あがったんです。

――そこまで細かく研究されていったのですね。このウェアを着用することで、身体の負担も軽減されるのでしょうか?

井上 アシックススポーツ工学研究所では、腕を上げる動作時の筋の負担が約6%軽減されるという数字も出ました。実際に着用した時の選手の最初の感想は『ラクですねー!』という声が最も多かったですね。これまで選手が着ていたアンダーウェアと比べても、『ツッパリ感がなくて、とてもラクです!』と言っていただけますね。

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プロフィール

水田 尚繁
井上 堅一 (いのうえ・けんいち)
  • アシックスジャパン本部 ベースボール事業部
    アパレル企画開発生産部
    企画MDチーム
    マネージャー
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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