第13回 漫画家 なきぼくろ先生2014年08月14日

こんな高校野球漫画、見たことない!?
8月14日配信の『週刊Dモーニング』に、独特なタッチと圧倒的な画力で強豪野球部の実態をリアルに描いた野球漫画が登場した。タイトルは、『BATTLE STUDIES(バトル・スタディーズ)』。描いたのは新人漫画家・なきぼくろ先生。
実はこの、なきぼくろ先生、PL学園野球部OBにして甲子園出場選手なんです。そんな元・高校球児の中の高校球児、異色の漫画家の独占インタビューを敢行!元球児が野球部を題材に漫画を描く、その想いとは?
【目次】
[1]主人公は自分の願望
[2]僕、PLオタクなんです
主人公は自分の願望
――今回Dモーニングでデジタルでデビューとなりましたが、どんなお気持ちですか?

なきぼくろ先生(以下「なきぼくろ」) 嬉しいのはもちろんなんですけど、どうなるかなぁという思いもあります。どういう反応が来るかなってドキドキしますね。
――題材がまた題材ですものね。
なきぼくろ 僕自身、出身がPL学園野球部ですし、ユニフォームが似た強豪校の話を描いてはいますけど、別に暴露話ではないんですよね。
色々と強豪野球部の有り方だとかが問題視されていますけど、イメージだけで言われている部分も多いと思うんです。だから、実際はこんな感じなんだ、こういうこと考えて過ごしていたんだよ、と世の中に発信したいというところだけで。
フィクションなのでその分リアルとのバランスを取るのが難しいなって感じています。そこが、みなさんにどう感じてもらえるか、フタを開けてみないとわからないところですね。
――元高校球児が野球部の話を描くということで、モデルはいるんですか?
なきぼくろ ほとんど架空のキャラクターですね。ただ、野球部ってだいたい似通ってくるんですよね(笑)。外見も内面も。だから意識して描きわけてます。
――ご自身が投影されてくるところも出てくるんじゃないですか?
なきぼくろ どうでしょうね。どんどん描いていくうちに、出てくるかもしれないです。
ちなみに主人公は、僕と全く違います。僕はそんなに期待されて入ったわけじゃない外野手でした。それに対して、今回の主人公は鳴り物入りで入ったキャッチャー。うん、願望ですね。こうだったらよかったな~って。だから、今後も願望は出てくるかもしれません。

- なきぼくろ
- 漫画家
- PL学園野球部在席中は外野手として活躍。レギュラーとして甲子園にも出場した。卒業後は絵の道に進み、イラストレーターとして活躍。その後漫画家を目指し「モーニング」の新人賞「第34回 MANGA OPEN」に応募したところ、奨励賞とeBookJapan賞をW受賞!!今回『BATTLE STUDIES(バトル・スタディーズ)』を引っ提げてDモーニングでデビューが決まった。異色の経歴に圧倒的な画力を持つ驚異の新人として飛躍が期待されている。