感覚のリミッターを外した冬の50km走
「ス」:高校時代、1番きつかった練習を教えて下さい。
「野」:1番は1年の冬ですね。自分たちは12月29日が解散なんです。それで1月4日集合で。その年だけ25、26、27、28の4日で和歌山に合宿に行ったんです。砂浜でトレーニングしたり、それと1日50km走った日がありました。
「ス」:50km!?
「野」:その日が1番つらかったです。しかも地下足袋ですよ?あと鉄アレイの2kgを両手に持って、普通のコンクリート道路を走るんです。50km。一日で一番走ったのはあの日だけです。
「ス」:50kmはその日だけ?
「野」:えぇ。そして4日間で100km走りました。
「ス」:凄いですね(笑)。監督の目的は体というよりメンタルですね。
「野」:そうだと思います。
その日から感覚がおかしくなって、今日10kmランニングってきいてめっちゃうれしかったですもん(笑)
「ス」:なるほど(笑)。その練習はマネできないにしても、練習によって感覚のリミッターをはずせることは参考になりますね。