第49回 埼玉西武ライオンズ  雄星投手 2010年07月28日


第49回の独占インタビューは、埼玉西武ライオンズ、雄星投手です。

高校時代からその速球にプロから多くの注目を集め、昨年度の甲子園での活躍が記憶に新しい雄星投手。プロとなってからもますます研鑽されている雄星投手に、花巻東の思い出、高校時代とプロ時代の違い、そして今後目指す選手像についてお話を伺ってきました。


プロとなって、再び花巻東へ


スタッフ(以下「ス」):オールスター中の休みに、自分の母校である花巻東高校の夏の予選大会を観に行ったようですが、どうでしたか?

菊池雄星選手(以下「菊」):結果としては残念ながら負けてしまったんですけど、久々に学校・チームが一つとなって戦う高校野球を見て、すごく一年前はこうだったなぁとかもっと頑張らなきゃとか…色んな気分にさせられました。でも勝ち負けは別として元気をもらいましたね。

「ス」:一年前はご自身がグラウンドでプレーをしていて、今はスタンドにいる。心境はどのようなものでしたか?

「菊」:試合を観に行った時は、スタンドで応援団の横に座っていたんですけど、もう少し緊張感なくみれるかなと思っていたんですけど、ここはこうだろうとか思いながら観ていたので、リラックスすることもできずに、むしろ現役中よりハラハラしていましたね(笑)。

「ス」:一年前と比べて応援スタイルは変わっていましたか?

「菊」:基本的には変わらないですね。自分は高校三年間、ベンチに入れさせてもらっていて応援団になることはなかったのですが、初めて花巻東の試合を外から観て気付く事はたくさんありましたね。

「ス」:例えばどのようなことでしたか?

「菊」:正直、プレーしている側はプレーにいっぱいいっぱいで何も気付けていなかったのかなって思いました。例えばグラウンドで言えばあの選手はあそこまでファールボールを追いかけてくれたとか、あの選手はあそこまで全力疾走でファーストベースを駆け抜けてくれたとか。スタンドで言えばこんなにも声を出して名前を呼んでくれてたとか。だからヒットどうこうよりも全力でやってくれている姿は、やはり外からみると色んな主点で見れたかなと思います。

「ス」:声援やそう言ったプレーは自分の力になっているということですね。

「菊」:もちろんです。自分が三年生だった頃の二年生が今、三年生となり、こいつらが中心になってあの時の自分たちを応援してくれていて自分たちがベストをだせたと思うので感謝していますね。レギュラーになれない、ベンチに入れない三年生が補助に回ってくれてみんなの為に頑張るよと言ってくれ、100パーセントのサポートをしてくれたから甲子園に行けたんだと思っています。だから縁の下の力持ちじゃないですけど、下で支えてくれる人たちの力で初めて自分の力が出せるんじゃないかなと思いますね。"想い"は大事ですね。

「ス」:花巻東の応援スタイルはどのようなものなんですか?

「菊」:基本的に吹奏楽が30人程度で、野球部は人数が多かったので野球部中心に声を出して応援してくれましたね。花巻東は全校生徒を始め、地域の方々やファンの方々が多く一緒になって応援してくれるのでそれが強かったです。正直、引退するまでこの応援の凄さに気付くことが出来なかったので、もっともっと早く気付いていれば違う結果になっていたのかなと思いますが、こうやって気づけたので埼玉から岩手に駆けつけて良かったなと思いました。