2023年の高校生左腕を代表する左腕、享栄(愛知)の東松 快征投手(2年)。最速152キロの速球と、多彩な変化球で勝負するパワーピッチャーだ。その成長の歩みを紹介する第2回は、秋の大会の敗戦からどう成長したのかを振り返ってもらった。

自信がなかったスローイング



東松 快征投手(享栄)

 夏の屈辱を晴らすためにスタートした秋だったが、愛知大会準決勝で肩を痛めた影響で、出遅れた。8月に行われた地区予選では2イニングのみの登板。県大会に標準をあわせて調整を行い、県大会期間では「万全になりました」と振り返る。

 東松、享栄ナイン、スタッフともにセンバツを狙った秋季大会だったが、県大会3回戦で東邦と対決し、2対4で敗れた。東松にとっても痛恨の敗戦となった。東松は敗戦した試合をこう振り返る。

「ストレート自体の質は良くなってきましたが、変化球の精度が悪くて、ピンチになるにつれて冷静さがなくなって、コースが甘めになって打たれるケースが多かったので、そこが課題というか、まだまだです」

 大会後、東松は1球1球を丁寧に全力で投げることを意識したという。

 そして152キロに達したのは練習試合。智辯和歌山(和歌山)戦で記録したものだった。当時をこう振り返る。

「ウエートトレーニングでギックリ腰になって、復帰戦で土日に試合だったのですが、土曜日が智辯学園(奈良)とやらせていただいて、日曜は智辯和歌山ということで、ショートイニングを投げることになりました。

 その日はキャッチボールから調子が良くて、最後の8、9回の2イニングを投げましたが、そこで152キロが出ました。

 夏の悔しさで大会が終わってから頑張っていたので、そこで結果が出てよかったです。

 三振は2イニングでつ奪うことができました」

 スピードだけではなく、内容面でも手応えを感じていた。スピードアップの背景には肉体改造が背景にある。もともと行っていたウエートトレーニングに加え、食トレにも変化を加えた。

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