目次

[1]怪我の功名 フォームも変えて、センバツでは見事な復活劇を見せる
[2]夏の甲子園のパフォーマンスはバランスが良かった/U-18ワールドカップで実感した日の丸の重さ、実力を出すために取り組んだこと


 10月20日のドラフト会議で西武から5位指名を受けた近江(滋賀)の山田 陽翔投手(3年)。この1年は右肘の疲労骨折に始まり、代替出場からのセンバツ準優勝、夏の甲子園4強に侍ジャパンU-18代表と、激動の時間を過ごした。

 高校野球の話題の中心となり、これからプロの世界へと進む山田に1年間の振り返りと今後の意気込みを語ってもらった。

怪我の功名 フォームも変えて、センバツでは見事な復活劇を見せる


 昨夏の甲子園終了後に右肘の疲労骨折が発覚。その反省からケアには、より気を遣うようになったと話す。

「投げた分だけケアリングも同じくらい時間をかけてするなど、ケガを再発しないようにする様になりましたし、そこを守る上で周りの筋肉は鍛えるようになりました。体が資本になってくる中で少し配慮が足らなかったのか、ちょっとした心配りのなさがそういう結果に繋がってしまったと思う。小さなことの積み重ねだと思いますけど、しっかり気をつけながらやっていきたいと思います」

 過密日程の中で甲子園の全試合に先発という事実はあったが、ケガの原因を自らのケア不足として反省して、再発防止に最善を尽くした。また、復活に至るまでの最中に投球フォームを改善。2年生の夏はセットポジションに入った時の姿勢が猫背になっていたが、「力みすぎからきたものなのかもしれないです」とその原因について話しており、そこを修正することに努めてきた。

「胸を張って真っ直ぐな姿勢で立つことがピッチャーの基本でもありますし、基本に忠実にやっていたと言いますか、初心に戻ったということですね。投げる時は胸を張っている状態なのに最初から猫背になっていたら余計な動きがあり、そういったところが要らない力みに繋がってくると思うので、最初からゼロポジションで構えることは意識していました」

 投球フォームを改善して故障も癒えた山田は3月の練習試合で実戦復帰。京都国際(京都)の出場辞退により、急遽の出場となったセンバツで見事な復活劇を見せた。1回戦の長崎日大(長崎)戦は13回を投げ切ったが、「体力強化をしてきた分、球速も落ちることなく、しっかり投げ切ることができたので、そういったところは冬の成果が出たのかなと思います」と手応えを感じられる試合となった。

 初戦でタイブレークの激闘を制した近江は勢いに乗り、滋賀県勢初の準優勝に輝く。準決勝の浦和学院(浦和)戦で左足に死球を受け、万全な状態に戻るには約1ヶ月を要したが、夏の滋賀大会にはしっかりと合わせてきた。

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