186センチ、90キロ。屈強な体格から長打を連発する九州の大型スラッガーが、10月20日のドラフト指名を心待ちにしている。佐伯鶴城(大分)の古川 雄大外野手(3年)は、高校通算21本塁打の長打力が大きな武器で、遠投110メートル、50メートル走は6.0秒と抜群の身体能力を誇る。

 その底知れぬ能力の高さから「ギータ2世」の呼び声もあり、古川自身も「ずっと目標にしてきたのは福岡ソフトバンクホークスの柳田選手」と憧れを口にする。

自信のなさから地元の公立高校へ進学


 日本人の父とフィリピン出身の母の間に生まれた。幼い頃から同級生の中では頭一つ抜けていたという。高校まで野球をやっていた父に誘われ、小学校3年生の時に少年野球チーム上野小スポーツ少年団に入団した。

「実は父も母もあまり大きい方ではないんです。父は174センチくらいで、母も155センチくらい。なぜか私だけ頭一つ分大きくなった感じ、小学校6年生の時には170センチくらいありました。周りよりも大きかったので、昔からホームランも多かったと思いますし、一応強肩とも言われていましたね」

 中学時代は地元の硬式野球チーム・佐伯ボーイズに入団し、ここでも高い身体能力を武器に活躍。チームでは4番・センターとして攻守で躍動し、ボーイズリーグ各支部の選抜チームが集う鶴岡一人記念大会にも、中九州支部代表として出場し4番打者に抜擢される。

 高校進学の際には県内外から40校以上の勧誘があり、「プロ野球選手になるための学校へ」と考えたが、選んだのは地元の古豪・佐伯鶴城高校。その理由を問うと、古川は意外な一面をのぞかせた。

「最初は大分県内の強豪私立へ行こうと思っていました。その高校で甲子園に出て、活躍して注目されるのが一番近道かなと。
 でも実は中学時代はまだそこまで自信がなくて、上手い人が集まってくる環境の中では潰れてしまうんじゃないかと不安になってしまいました。部員が多くてレギュラーになれなかったらどうしよう、それではプロにも行けないと思って、最終的に親と話して地元の県立高校の佐伯鶴城へ行くことに決めました。まずはそこで目立って、スカウトに注目されるのもありかなと思って」

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。