中学生硬式野球の関西ナンバーワンを決めるタイガースカップ。昨年11月から12月にかけて阪神甲子園球場で行われる同大会で、11年ぶりに本塁打を放ったのが、関メディベースボール学院中等部の金本 貫汰(3年)だ。さらに 「第5回 WBSC U-15 ワールドカップ」に出場する侍ジャパンU-15の代表メンバーに選ばれた。

 金本は右投左打の選手。甲子園球場は右翼側から左翼側に吹く浜風の影響で、左打者は不利と言われているにも関わらず、右翼席に本塁打を打ち込んだ。この事実だけでもスーパー中学生と呼ぶに相応しい選手だということがわかるだろう。

 かつて近鉄、オリックスでプレーしたことのある井戸伸年総監督も「全国でもトップレベルです」とその実力を認めている。スイングスピードは150キロを超えており、高校野球でも即戦力として活躍できそうな逸材だ。今後の活躍に期待が高まる金本にインタビューを行った。

 出身は甲子園からほど近い兵庫県尼崎市。野球をやっていた父の影響もあり、小学2年生の時に尾浜シャークスで野球を始める。小学生の間に記録した通算本塁打は49本と早くから打撃の才能を開花させていた。

 だが、順風満帆だったわけではない。6年生の時には阪神タイガースジュニアのトライアウトを受験したが、「バッティングには自信がありましたけど、バッティングに行く前に守備と走塁で落ちました」と自慢の打撃を見せる前に落選。縦縞のユニフォームに袖を通すことができず、悔しさを味わった。

 そんな経験にもめげずに努力を続けた金本。「これ以上成長できる場所はないと思いました」と中学では関メディベースボール学院中等部でプレーすることを決めた。その大きな理由はチームの雰囲気にあったという。
「まず先輩方のウォーミングアップの声に差を感じて、そこが魅力だと思いました」

 関メディベースボール学院中等部では練習前に1分間スピーチを行うなど、コミュニケーション能力の向上にも力を入れている。「全員の前で会話するというところで、人間的な部分が一番成長できたかなと思います」と技術以上に内面の成長を感じているようだ。

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