目次

[1]「名門」での奮起
[2]自ら考える大学で向上心アップ


 2018年に大阪桐蔭のメンバーとして甲子園で春夏連覇を経験した近畿大・森本 昂佑投手(4年)。高校時代は控え投手ながら当時から、左腕として140キロを超える速球を投げ、センバツでは2試合に登板した。卒業後は関西屈指の名門である近畿大に進み、ハイレベルな投手陣の中で奮闘している。大学ラストイヤーを迎えた森本に大学での成長について語ってもらった。

「名門」での奮起



森本昂佑

 センバツで優勝したことで春夏連覇への期待やプレッシャーもあったが、「チームの雰囲気はメチャクチャ良くて、メンバー外の3年生も最後の夏はサポートしてくれたりして、チーム一丸となってやっていました」と良い状態で夏の大会に入っていくことができたという。

 夏の甲子園でも背番号18を付けてベンチ入り。登板機会はなかったが、チームは春夏連覇を達成した。優勝を決めた瞬間については、「あまり実感がなくて、気づいたらマウンドでワーとやっていた感じでした」と振り返ってくれた。

 甲子園のマウンドに立ち、春夏連覇も経験したが、公式戦の登板機会は決して多くはなかった。他の高校に行っていれば、エースになれたのでは?と質問してみたが、「正直、思っていましたけど、それを思っても一緒。選んだのは自分ですから」と大阪桐蔭を選んだことに後悔は全くないようだ。

 当時の大阪桐蔭は、横川に道端晃大投手(同志社大)と優秀な左投手が揃っていた。彼らとは教えてもらったことを共有しながら、どうすれば各々が良くなるかといった談義を度々していたという。激しいメンバー争いを繰り広げながらも互いに高め合おうという文化があるのも大阪桐蔭の強さの秘訣ではないだろうか。

 卒業後は、「名門というのに惹かれた」と誘いを受けていた近畿大に進学。同期には大石 晨慈投手(近大附)、久保玲司投手(関大北陽)といった実力のある左腕投手がいたが、「絶対に負けたくないという気持ちで入りました」と強い気持ちを持って大学野球に挑んだ。

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