目次

[1]高校時代のフォームでは限界があった
[2]最初は疑問に思ってもトレーニングはとことんやり抜くことが大事
[2]変化は進化。自分の芯を持ってフォーム改造に取り組もう


 現在のNPBにおいて、球界屈指の投手として注目されるオリックス・山本 由伸投手(都城高出身)。昨年は26試合で、18勝5敗、防御率1.39、206奪三振と投手タイトルを総ナメ。沢村賞、パ・リーグMVPを受賞し、今や多くの投手が憧れる存在となっている。今回はそんな山本のフォーム作りにおいて考えていることや、フォーム作りで悩んでいるアマチュア投手たちへ有益なアドバイスを語ってもらった。後編ではプロ入り後の取り組みに迫っていく。

高校時代のフォームでは限界があった


 プロ1年目を終えて、山本はプロスペクトとして注目されていた。2軍の成績は圧倒的だった。8試合を投げ、2勝0敗、33.2回、28奪三振、防御率0.27、四球はわずか2。そして1軍でも5試合登板を果たし、プロ初勝利を収めている。高校時代からパワーアップした常時150キロ台の直球で立ち向かっていく投球に、楽しみと感じたプロ野球関係者も多くいた。

 ただ山本は当時の投球フォームでは限界を感じていた。
「1試合投げる度に、肘の張りがあったので、これじゃダメだと思い直しました」

 高校時代からその予兆があり、直したい思いはありつつも、踏み込むことができなかったという。
「高校の時も大会の準決勝、決勝は連投になりますが、僕はいつも握力がなくなって、投げられなくなっていました。
いろいろな病院に行っても、いまいちよく分からないアドバイスばっかりで、なかなか改善できなかったんです。

 プロに入っても登板する試合は常に全力で投げるので、肘がすぐにパンパンになって、これじゃダメだと思いました。

 そして今、通っている先生のところに行ったら、すごく納得できるアドバイスをいただいたので、この人だなと思って、今でも教わっています」

 それがバックスイングが大きい現在の投球フォームにつながったのだ。見方によっては「ジャベリック投法」や「アーム投げ」といわれる投法も、先生からのアドバイスをもとに作り上げた。フォーム改善は体の機能的な部分を改善し、痛みをなくすためには、必要不可欠だった。

「動きのなかで起こる痛みを改善するにはこうしないといけないし、痛くなる原因を改善して、動作を改善しないといけないというアドバイスです。投げ方をどうしろという訳ではなく、体の基本的部分から改善しないといけないよという言葉を貰いました」

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