目次

[1]藤田監督のために
[2]自信をつけ、課題も見つけた近畿大会/プロ入りへ、聖地でアピール


トーナメント表
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大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
ベスト8以上の組み合わせ

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 今年のセンバツ出場選手の中で、好投手として注目されているのが、東洋大姫路(兵庫)の森 健人投手(3年)。昨秋は報徳学園(兵庫)や智辯学園(奈良)といった強豪校相手に完封勝利を収め、14年ぶり8回目のセンバツ出場の立役者となった。

 身長170センチと小柄ながら好投を続ける森の強みや、センバツへの意気込みなど、インタビューした。

藤田監督のために



森 健人(東洋大姫路)

 兵庫県たつの市出身の森は父と4歳上の兄の影響で、小学3年生から龍野宮脇ファイターズで野球を始め、4年生から本格的に投手となった。

 中学時代は龍野ボーイズに所属。3年生の時にはリポビタンカップ第50回記念日本少年野球選手権大会で準優勝に輝いている。森の真骨頂は相手打者の内角を強気に突く投球だが、この投球スタイルは龍野ボーイズ時代に確立されたという。

「監督さんにインコースをギリギリ攻めると、良いバッターでも打てないという話を聞いて、そこからインコースという部分を磨きたいなと思いました」

 中学時代に確かな実績を残した森は、「自分の力で東洋大姫路高校を甲子園に出場させたいという思いがあって入学しました」と地元から近い東洋大姫路に進学。2011年夏を最後に甲子園から遠ざかっていたが、だからこそやりがいがあると感じていた。

 しかし、入学直後に右肘を痛めて8月に手術。1年生の間は公式戦のマウンドに立つことができなかった。

 それでも打撃を買われて、秋は三塁手として出場。10月以降は投手に復帰し、2年春からは投手陣の一角を担うようになった。

 夏の大会までは2ケタ背番号だったが、新チームでは満を持してエースとなる。それを機に取り組んだのが、カーブの習得だった。

「夏の大会で投げていた時の持ち球は真っすぐ、スライダー、チェンジアップでしたけど、夏の大会が終わってから緩急という部分を求めていくということになって、秋の大会からカーブを投げだしました。そのカーブを上手く使えて秋の大会も抑えられたと思うので、夏の大会の負けがあって自分が成長できたと思います」

 近畿大会の智辯学園(奈良)戦でもカーブを有効に使っていたが、それは春と夏を経験して自分の課題を見つけて、その改善に取り組んだからだ。そうした意味で、「夏の大会投げさせていただいて、その経験が秋に生かせられたと思います」と森は語っている。

 秋の大会を控えた8月中旬、藤田 明彦監督が3月末で退任することを選手に伝えた。指揮官の言葉を聞いた時、絶対に甲子園に行くという気持ちがより強くなったという。

「元々噂を聞いていて、その中で監督さんから聞いたので、心の準備はなんとなくできていました。自分たちの代が甲子園を目指す最後のチャンスだったので、選手の中でも絶対に甲子園に出ようという思いで、秋の大会は挑んでいました」

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