球界屈指の守備型捕手として注目される伊藤光捕手。明徳義塾からオリックスに入団し、2014年には2位に貢献。18年シーズン途中、DeNAに移籍後も存在感を示してきた。19年には自己最多の8本塁打を放つなど、厳しいNPBの世界で、14年もプレーしてきた。15年目を迎える伊藤へ、パフォーマンスを支えるスパイクなどについて迫っていく。スパイクの選び方、機能について深い考え方を持っていた。
あわせて読みたい
■名将から一番学んだのは勝負勘。球界屈指の守備型捕手・伊藤光が語った明徳義塾時代【前編】
自分にフィットしたコウノエベルトスパイク

コウノエベルトスパイクを手に、取材に応じる横浜DeNA・伊藤光選手
2007年高校生ドラフトで、オリックスから3巡目指名を受け、プロの世界に飛び込んだ伊藤。1年目から1軍出場を果たし、高卒4年目には66試合に出場。2013年から3年連続で100試合以上出場するなど、一流捕手として階段を登っていったが、故障も多かったと振り返る。同時に用具にもこだわりを持つようになった。
「プロ入りをして、まず金属バットから木製バットに替わったので、用具に対するこだわり、思い入れが生まれました。自分は怪我して野球ができない期間が長くありましたので、自分の体に合うものは考えました」
特に多かったのが足のけがだった。さらに椎間板ヘルニアもあり、野球ができない期間が続いた。その中で出会ったのが、コウノエベルトスパイクだった。
「もともと椎間板ヘルニアとなり、左足の神経麻痺もありました。足に不安があって、野球人生でずっと付き合っていくしかないと思っていた時に、トレーナーの鴻江先生に出会ってこのスパイクを薦めていただきました。
履いた時にしっくりくる感覚があり、今までと違って、不安なく野球ができている感覚がありまして、使わせていただいています」
コウノエベルトスパイクは、くるぶし部分についたマジックテープがいわゆるベルト部分となっており、このベルトで調整しながら、緩めたり、きつくしたりできる。普通ならば、靴紐をしっかりと締めるイメージが強いが、グラウンドの状態で、緩めたり、締めたりする。
「最近、NPBが使用するグラウンドは地面が硬いので ベルトを締めたり、靴紐を緩めたりして、スパイク1個で使い分けをしています。普通はしっかりと靴紐を締めるイメージが強いのですが、硬いグラウンドできつく締めると、立ったり座ったりする作業が連続する捕手では、ふくらはぎが張ってしまうんです。だからベルトを締めて、靴紐を緩めて、足に係る負担を軽減させています。逆に地方球場は地面が掘れやすいので、靴紐、ベルトを両方締めたりしています」
グラウンドの状態によって、靴紐やベルトを締めたり、緩めて調整することができる。伊藤にとっては選択肢が間違いなく広がった。
「このスパイクを履くまで、いろいろなスパイクを履いてきましたが、先輩やある選手にとっては評価が高いものでも、自分にとって合わなかったものがあります。そこはこだわってきましたし、コウノエベルトは合っていましたし、足元に不安がある自分にとって、グラウンド、自分の足の状態で、フィットするための選択肢が広がったのは大きいと思っています」
伊藤光選手も使用するコウノエベルトスパイクの詳細はこちらから