北信越大会を制した敦賀気比においてエースで4番、さらに主将を務めている上加世田 頼希投手(2年)。7年ぶりの優勝を目指すセンバツでは大車輪の活躍が期待されている。小学生時代から全国区の活躍を続けてきた上加世田のこれまでの歩みと2022年の抱負を聞いた。
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あえて軟式チームに入部
大阪府大東市出身の上加世田は父の影響で3歳頃から野球と触れ合うようになり、「時間があれば、近くの公園でキャッチボールをしたり、ノックを打ってもらったりしていました」と幼少期を振り返る。小学1年生でジュニアライガースに入団し、3年生から投手を始めた。
6年生の時にはオリックス・バファローズジュニアに選出される。チームメイトには京都国際の主力選手として活躍している平野 順大内野手(2年)もいた。優れた選手が揃う中で上加世田は4番投手として活躍。早くから能力の高さを見せつけていた。
「(オリックスジュニアは)凄い選手ばかりたくさんいて、その中でできるという喜びと、試合に出られるのかという不安もありましたけど、本大会として4番ピッチャーとして試合に出られたことは今でもいい思い出です」
中学では軟式のクラブチームである門真ビックドリームスに入団。「投手で行くなら中学校は軟式に行った方がいい」という当時オリックスジュニア監督だった大久保勝信氏からのアドバイスもチーム選びの参考にもなったという。門真ビックドリームスでは全日本少年春季軟式野球大会で4強入りするなど、全国上位クラスの成績を残したが、野球以上に人間として学ぶことが多かった3年間だと振り返る。
「周りに対する気配りなど、全て一から教えて下さりました。技術もそうですけど、野球以外のところが一番成長できたかなと思います」