目次

[1]ジャイアンツジュニアに選出
[2]すでに最速134キロ。今年の目標は「U-15日本代表に」

 2021年のドラフトで昌平(埼玉)の吉野 創士外野手(3年)が楽天に1位指名を受け、プロ入りを果たした。吉野は中学時代、強豪・東京城南ボーイズでプレー。吉野とともに昌平のクリーンアップを務めた古賀 智己外野手(3年)だけでなく、横浜に進んだ金井 慎之介投手(3年)、杉山 遙希投手(1年)、山崎 隆之介内野手(1年)などは昨夏、激戦区・神奈川を勝ち上がり甲子園出場を果たすなど、これまで多くのOB選手が高校野球やその上の舞台でも活躍を見せている。

 現在のチームにも、これから活躍が楽しみな選手がいる。それが投手・外野手を兼務する佐藤 龍月選手(2年)だ。171センチ、65キロと体格は周りの中学2年生と変わらない。しかしチームを率いる大枝茂明監督は「過去、見てきた中では一番力がある選手」と大きな期待を寄せる。

 その非凡な野球センスに、すでに全国各地の多くの強豪校から声がかかっているという佐藤は、これまでどんな野球人生を歩んできたのか。そして彼が語った自分自身の持ち味を紹介していきたい。


ジャイアンツジュニアに選出



佐藤 龍月(東京城南ボーイズ)

 野球を始めたのは小学1年生のころ。神奈川の陣屋少年野球部に3年生まで所属したのち、4、5年生時は父の転勤で長崎のセインツジュニアでプレーした。その後、神奈川に戻り、今井西町少年野球部に入った。当初から投手を中心にその他のポジションも務めいていたが「プレーの中心となる選手で自分で試合を動かすことができる」という理由で投手が一番好きだった。当時から120キロ近い速球を投げ込む左腕として、6年時にはジャイアンツジュニアに選出されNPBジュニアトーナメント出場を果たした。「ジャビットカップ」加盟チームの各連盟から推薦された120人の中から選考会で16人に絞られる「狭き門」を通過し、札幌ドームで躍動した。

 東京城南ボーイズには兄(佐藤 志龍健大高崎1年)も所属しており、「投手を大事にしてくれるチームと聞いていた」ことで入団を決めた。佐藤だけでなくNPBジュニアを経験した選手も多く、選手層も厚いチームで酷使されることなくのびのびできる環境を選んだ。

 入団後、佐藤は投打で頭角を現す。打者としては主に1、3番を務め、昨年長野で行われた試合では本塁打、二塁打、三塁打、三塁打の「サイクル超え」を記録。俊足、長打力を兼ね備える魅力的な打者だ。打撃フォームも頭がぶれず、常に自分のスイングができており、中学2年生とは思えない完成されたスイングが印象的だった。打撃については「アベレージヒッターを目指している」という。「ホームランを意識しずぎると、まだスイングがブレてミスショットが増えるので、力を抜いて、インパクトの時だけ力を入れるように意識しています」。

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