目次

[1]俊足強打の核弾頭として1年春から台頭
[2]無闇矢鱈と振り回している訳ではない

「1番打者は、流れを引き寄せる役割があると思います。初球からガンガン打っていき、足でもかき回して、チームに勢いを与えたいです」

 そう語るのは、福岡県・戸畑高校のドラフト候補・藤野 恵音だ。
 180cm・77kgの遊撃手、高校通算本塁打は16本を数え、50m走は6.0秒。さらには強肩を生かして投手としてマウンドにも登ることもあり、身体能力を武器にプロ注目選手として活躍を見せた。

 中でも特にスカウトを唸らせたのが、プロとも遜色ないと呼ばれる俊足に、果敢に初球を狙っていく積極性。身体能力の高い「大型遊撃手」として指名に期待がかかる。


俊足強打の核弾頭として1年春から台頭


 二人の兄が野球をやっていた影響で、幼い頃から野球ボールに慣れ親しんでいた。小学校2年生時に少年野球チームに入団し、中学では小倉リトルシニアに入団。遊撃手としてプレーし、中学2年の冬にはリトルシニア九州代表にも選出された。

 強豪私学からの誘いもあったが、長兄は小倉、次兄は戸畑と文武両道を実践していた二人の兄の姿に憧れ進学校への道を選択。戸畑への進学を決めた。

 入学後は4月から公式戦に出場し、夏にはレギュラーを掴むなど早くから頭角を現したが、藤野はチームの環境にも恵まれたと振り返る。

「入学してすぐに4月の市長杯、夏の大会と公式戦に出場させていただき、また先輩たちにも野球がやりやすい環境を作っていただいたことで、2年、3年と経験を活かすことが出来ました。戸畑に入学して本当に良かったと思っています」

 新チームからは1番・ショートを務め、中心選手としてチームを牽引。
 抜擢の理由を江藤高志監督は、「彼が初回からガツンといけば、チーム全体も勢いに乗ります。守備も良く、彼のプレーはチームの士気を上げることができるので1番打者を任せました」と説明する。

 藤野は俊足強打の核弾頭として、その期待に応え続けた。