目次

[1]濱地真澄に憧れて入学した福岡大大濠
[2]濱地真澄の左手の使い方を参考に覚醒。甲子園、世界の舞台で活躍


 今年の大学生を代表する投手として注目されるのは、法政大の三浦 銀二だろう。福岡大大濠時代は2年秋からエースとなり、秋季九州大会では3試合連続完封した。

 選抜大会では滋賀学園戦で再試合を経験し選抜ベスト8。最後の夏の福岡大会では決勝で敗れたが、防御率0点台の快投だった。そしてU-18代表に選出され、捕手の古賀 悠斗とともに出場した第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場。3位決定戦のカナダ戦で快投を披露し、3位入賞に大きく貢献した。

 法政大進学後は、1年春から登板し、2度のリーグ優勝を経験。リーグ戦通算10勝、投球回数167回の三分の1、149奪三振は東京六大学に所属する現役投手の中ではトップの数字だ。

 今回はそんな三浦投手の野球人生やプロ入りにかける思いを聞いた。

濱地真澄に憧れて入学した福岡大大濠


 三浦は、筑紫丘中時代、福岡軟式の選抜チームに選ばれるなど、当時から評判の好投手だった。そんな三浦が高校の進学先として選んだのが、福岡大大濠だった。

「一学年上にプロに行った濱地 真澄さん(阪神)がいたことがきっかけです。濱地さんは同じく福岡選抜に選ばれていて、その凄さを実感していて、自分の憧れでありました。浜地さんのような真っすぐが投げたくて大濠に行きました」

 入学すると、濱地だけではなく、2学年上には坂本 裕哉(立命館大-横浜DeNA)も在籍。投手陣のレベルの高さに驚いた。それでも好投手が多い福岡大大濠の環境は自分を高められる良い経験だった。

 好投手が多くても、一番の憧れは濱地であることは変わらなかった。濱地は15年夏、センバツ出場の九産大九州相手に3安打完封。ほぼストレートで押し切って完封勝利した試合を見て、その思いはさらに強くなった。

 「変化球はもっていたのですが、それでもそれに頼らずに、ほぼ真っ直ぐだけで抑えていく姿に憧れていました」

 

 新チームがスタートしてからは濱地のキャッチボール相手を務めることも多くなった。筆者は、濱地のキャッチボールを見たことがあるが、80メートルの距離ぐらいでもライナー性の軌道で投げ込む姿を見て驚かされた。三浦も同じ感想だった。

 「一緒にキャッチボールをすることが多くて、本当にすごくて、トレーニングも一緒にやっていましたが意識も全然違いました。濱地さんや、そして2学年上の坂本さんの2人の取り組みは大きな参考になりました」

 そして2年秋からエースとなった三浦。2年秋までと2年秋からの三浦では別人のような投球を見せるが、覚醒のきっかけは濱地だった。

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。