全国の舞台を控える関西屈指の本格派右腕・南陽人(松原ボーイズ)「春のリベンジをしたい」
松原ボーイズのエースの・南 陽人
7月17日、大阪・花園セントラルスタジアムにて、第52回選手権大会大阪中央支部予選の決勝が行われ松原ボーイズと羽曳野ボーイズが激突。試合は松原ボーイズが3対1と接戦を制し、8月2日に開幕するリポビタンカップ第52回日本少年野球選手権大会への出場権を掴んだ。
この試合で大きな働きを見せたのが、松原ボーイズのエースの南 陽人投手(3年)だ。
先発マウンドに登り3イニングを無失点に抑えると、球数制限から一度マウンドを降りて遊撃の守備に。最終回のピンチの場面で再度登板すると、自責点0の投球で見事チームの日本選手権出場に貢献した。
持ち味は、何といってもボリューム満点のストレートだ。チームの関係者も「130キロ中盤から後半は出てる」と太鼓判を押し、変化球もカーブ、スライダー、チェンジアップと、どれも精度の高いボールが揃う。
試合後には、「調子はいつも通りでした。しっかりエースとして責任と思って投げました」と笑顔を見せた。
また打撃に内野守備にと、ピッチング以外でもセンスを発揮する点も見逃せない。
中学1年時から遊撃、二塁の守備練習を積んでおり、強肩と体の強さを活かして投手を盛り立てる。また打撃でも3番に座り、ここまで中学通算6本塁打を放つなど長打力も持ち味だ。
「フォームの調整や体の使い方、身のこなしを日常から意識してきました。日々の動きから姿勢、登校中の歩き方も意識して、それが球速のアップや守備力の向上に繋がったと思います」
松原ボーイズはこれで第52回日本少年野球選手権大会が決まったが、他連盟も参加するジャイアンツカップへの出場もすでに決めている。南投手は、残りの二つの全国大会に向けても強い意気込みを見せる。
「春の全国大会では1回戦で悔しい負け方をしたので、絶対リベンジしたいと思います。またジャイアンツカップは出場するのが難しかったのですが、何とか出場権を掴んだので二つとも勝ちたいと思います」
日本選手権は8月2日、ジャイアンツカップは8月16日に開幕する予定だ。
南投手はどんな投球を見せるのか注目だ。
(記事=栗崎 祐太朗)