第1299回 名将も太鼓判を押す二刀流・田村俊介(愛工大名電)が意識する関戸、森木の存在【後編】2021年01月18日

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【目次】
[1]投打で牽引するも悔しい敗戦が続く
[2]ライバルたちの刺激を受けて世代屈指の選手へ


 3年前の2018年の夏、野球界に衝撃を与えた森木 大智を擁した高知中のライバルだった明徳義塾中。当時は大阪桐蔭の右のエース・関戸 康介がいたが、ともにチームを牽引した男が今回のインタビュー相手だ。

 その名は田村 俊介。愛知の名門・愛工大名電へ進学し、投手としては最速145キロ、打者としては通算25本塁打という成績を残す。まさにセンスの塊といってもいい田村は、いかにして現在に至ったのか。

 後編では打撃論や1年生の夏以降の歩みについて迫っていく。

前編はこちらから!
関戸康介とともに騒がれた二刀流・田村俊介はなぜ明徳義塾中から愛工大名電へ進んだのか【前編】

投打で牽引するも悔しい敗戦が続く



ティーバッティングに打ち込む田村 俊介(愛工大名電)

 投手として活躍し始めた田村は夏もベンチ入りする。「大きな経験でした」と1年生の夏から登板したことを振り返る。
 「夏の大会は雰囲気が違いました。ただ先輩の最後の大会でしたので、『終わらせられない』と思うと緊張しました」

 なかでも3回戦・中部大一との試合は、「自分が投げて失点してしまいましたが、先輩にカバーしてもらえましたので覚えています」と語るが、続く4回戦・には2対4で敗戦。田村は5番手で登板したが、チームを勝利に導くことはできなかった。

 その後、秋季大会では県大会準優勝。東海大会ではベスト8まで勝ち進んだが選抜の出場権まで掴むことはできなかった。その悔しさをもって冬場のトレーニングを積んできたが、緊急事態宣言で練習自粛を余儀なくされた。

 愛工大名電でも寮を一時閉鎖しなければならず、田村は実家に戻らざるを得なかった。
 「下半身のトレーニングとして、走り込みなどを重点的に取り組むようにしていました。また、自宅にネットを作ってティーバッティングも出来るようにして、振り込むようにしました」

 結果として現状維持できたという田村は、2度目の夏も主力メンバーとして活躍。3年生のために活躍し続けるが、5回戦・至学館で延長戦の末にサヨナラホームランを許す。「調子は良かったのですが、最後にホームランを許して申し訳なかったです」と悔しさもにじませながら振り返った。

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