目次

[1]自ら厳しい環境を選ぶも苦戦を強いられる
[2]出塁率を武器にして春からベンチを掴む

出塁率を武器にして春からベンチを掴む



その代わりに阪上が大事にしたことが出塁率だった。

「ヒットを狙って出塁することを考えて、フルスイングからコンパクトに単打を打つことを考えるようにしました。なので、テイクバックを小さくしたり、バットを上から叩くようにフォームを意識するようになりました」

 すると1年生春から阪上はメンバー入りを果たし、公式戦のベンチに入った。「春からベンチ入りすることを目標にしてきたので嬉しかった」と喜びを感じつつも、出場機会がなかったことに悔しさを感じていた。その悔しさを晴らすために、再び阪上は練習を積み重ね、夏の大会もベンチ入りを果たし、公式戦の舞台も経験することが出来た。

 阪上が1年生の夏、神戸国際大附は決勝戦まで勝ち進むも、明石商の前に敗戦。しかもこの試合の最後の打者が阪上だった。
 「二死満塁の場面で代打出場させてもらいましたが、中森さんの前に詰まらされてしまい打つことが出来ませんでした。それは悔しくは忘れられないですし、今に繋がっていると思います」

 ただ初スタメンを獲得した姫路工戦では4打数4安打と結果を残すこともできた。「練習試合から思い切りをもってやってきましたが、とにかく楽しんでやりました」と初めての夏を総括する。

(記事=編集部)

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