2021年の高校生を代表するスラッガーとして注目を浴びる徳丸 天晴(智辯和歌山)。香川県高野連主催の招待試合の時点で高校通算33本塁打をマークしている。そんな徳丸の現在地に迫った。

 「今年は何もできなく終わった年でした」

 徳丸は2020年をそう振り返る。1年生の時点で高校通算10本塁打。そして高校2年はコロナ禍があり、長期間の活動自粛があり、練習試合再開が遅くなりながらも、11月の招待試合を終えて通算33本塁打と去年を上回るペースで本塁打を重ね、目標としていた通算50本塁打も射程圏内に入っていてもだ。

 反省気味の総括となったのは宿敵である市立和歌山に3度も敗れていることが大きな要因だ。

新人戦 準決勝
市立和歌山 6vs3

県二次予選 準決勝
市立和歌山 5vs4 智辯和歌山

近畿大会準々決勝
市立和歌山 2vs0 智辯和歌山

 勝てば選抜が前進する近畿大会準々決勝で相手エース・小園 健太から第1打席で中前安打を放つものの、以降は無安打に終わり、完封負けに終わった。この試合を終えて、なりたい4番像が定まった。

 「市立和歌山に勝つために勝負強い4番になりたいと思っています。チームの勝敗は4番が背負うものだと思うので、背負って夏を戦うので一発勝負に向けて一打席、集中してやっていき、チームを背負える4番になりたいです」

 さらなるレベルアップへ向けて、練習試合に臨んでいる。そして注目が集まった香川県の招待試合では大手前高松戦で特大本塁打を放ち、高校通算33本塁打に達し、この招待試合では14打数5安打の結果を収めた。徳丸は今回の招待試合について、

 「自分の魅力は長打を打つことなので、1本打てたこと良かったですけど、2日目の試合はなかなか自分の良い打撃はできなかったので、その分は課題かなと思っています」

 1つの結果に一喜一憂せず、淡々とレベルアップに励む4番について中谷仁監督はどう見ているのか。

 「結果ですね。1年生の時はどちらかとうと我慢して育てようと4番に据えていたので、この1年で活躍してくれないであれば、我慢する必要はない。結果が出ないならば代わりの1年、2年が春から4番に座ることも十分に考えられるので、競争相手が出てきても、どしっと座れるタフな4番打者になってもらいたいと思います」

 そのためには圧倒的なスキルを求めている。

 「徳丸の課題は反応力ですね。特にインコースに対してまだ鈍い。そして自分の打席内容を自己分析すること。どういう配球が多くなっているのか。どういうボールで打ち取ろうとしているのか。それを分析にして狙い球を定めていく技術、分析力が必須となると思います」

 振り返ると、徳丸の本塁打や長打を観ると緩いボールに対して非常に強い。甘く入ったボールは逃さない長打力は備わっている。中谷監督が語るようにコースを厳しく突かれながらも一瞬にきた甘いボールを打ち返す対応力を身につけることが小園 健太攻略の鍵となる。

 一冬超えた先には全国レベルの投手も容易く攻略する技術を習得し、真の4番打者へ活躍を見せていきたい。

(記事=河嶋 宗一


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