昌平の吉野は意識する存在



花咲徳栄のスラッガー・冨田隼吾 *県大会三郷工技戦より

 現在は確実性向上を課題に練習に取り組む。取材日ではマルチヒットの活躍を見せ、どの打球も猛烈に速い。ただ、冨田は満足していない。
「フェンス直撃の一打があったと思いますが、あれも自分の調子も良くなく、打撃フォームが良くなかったので、超えなかったと思います。捉えたと思った当たりを軽々と本塁打にできるようにしないといけないです」

 冨田を掻き立てているのが小学校、中学校で競い合ったライバルの存在だ。まず小学校時代のライバル・吉野は「吉野がいる昌平には勝たないと甲子園にはいけないですし、小学校から意識してきた選手なだけに負けたくない気持ちが強いです」と答え、中学時代のライバル・有薗については「有薗は中学時代から打撃についてはとことん真面目に取り組んでいた選手でした。当時は自分と有薗が打って返す役割をしていたので、仲はよく、今でも連絡をとりあっています。彼が本塁打を打った連絡が入ると負けたくない気持ちにさせられます」とより刺激を受けている。

 現在は高校通算6本塁打。しかし練習、練習試合、公式戦で見ていくと、そうとは思えないぐらいの打球を飛ばしているのだ。それについて浜岡 陸主将に聞くと、「もっと打てるようになってもおかしくないです」と期待を込める。

 「夏までですが、25本塁打まで打てるようになれればと思っています」と目標を立てた。そのうち、公式戦が複数本塁打以上打てれば、チームの勝利はグッと近づくだろう。遅咲きのスラッガーとして才能を開花させることを期待したい。

(記事=河嶋 宗一