第1271回 指揮官も絶賛する高校通算32本塁打・土井翔太(郡山)が近畿大会で得た経験【後編】2020年10月26日

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 「打てる捕手」
 多くの球団が毎年ドラフトで獲得したいと考える選手の1人ではないだろうか。2019年ドラフトで言えば、中日・郡司 裕也仙台育英出身)や千葉ロッテ・佐藤 都志也聖光学院出身)が当てはまるのではないだろうか。

 そして2020年も関本 勇輔履正社)や牧原 巧汰(日大藤沢)が高校生ではそのタイプだろうが、奈良の郡山にいた高校通算32本塁打の土井 翔太も肩を並べる存在だ。

 後編では近畿大会での経験や最後の1年間に迫っていく。

前編はこちらから!
奈良にいた強肩強打の逸材!通算32本塁打・土井翔太(郡山)の土台は中学時代にあった!

近畿の強豪と対戦して見えた新たな課題



土井翔太(郡山)

 2019年の春季奈良県大会で準優勝した郡山は、初戦・大阪商業大高に打ち合いの末、10対7で勝利。土井も4打数3安打と近畿の舞台で輝きを放った。「高校からボールの軌道にバットを入れることを意識してきましたが、それでヒットが出たので成果は出ました」と手ごたえを感じていた。

 だが続く準決勝は兵庫の強豪・神戸国際大附。西日本屈指のサイドスロー・松本 凌人(現名城大)と鍵 翔太(現亜細亜大)の前に0対8の完封負け。「新しい壁にぶつかりました」と土井は振り返る。

 この悔しさをバネに2度目の夏を迎えたが、チームは3回戦で天理と激突し、1対7で敗戦。頂点に立つことが出来ず、土井は最高学年に上がり、主将を任されるようになる。

 「チームのことに目を配ったり、気を使ったりしました」と自分のこと以外にも視野を広げながらチームをまとめてきた土井。また新チームから捕手を務めるようになり、試合の中でも全体を見渡すことが増えてきた。
 「はじめは高校野球のレベルのリードができていなくて、いろんな指導を受けました。投手への配球だけではなくて、試合全体をどうやって動かしていくのか。リード面は深いところまで教えていただき成長が出来たと思います」

 自身の中で試行錯誤を繰り返しながら、キャッチャーとしてリードを学んできた。それはスローイングにも共通して言える。
 「主将になって自分のことに使える時間が少なかったので、家でプロ野球のキャッチャーの動画をたくさん見ました。その映像と自分のスローイングのフォームを照らし合わせながらイメージトレーニングで、何が一番合っているのか考えていました」

 その結果、左足からステップを踏むスタイルに辿り着き、遠投105メートルの強肩を活かした二塁送球1.79秒を記録するフォームが見つかった。

 一方のバッティングでは近畿大会を通じて、速球をいかにして打つのか。次の課題に直面していた。
 「速いボールを打とうとして、先に身体が開くことでバットが出てこなかったことに気が付いたので、軽く振っても速いスイングを出来るようにすること。そしてインパクトの瞬間に力を入れられるように意識しました」

 近畿大会終了時点でスイングスピードは130キロを計測していたが、さらに速くするべく連続ティーに取り組むなど、回数をこなしてスイングの速度を上げてきた。現在では146キロまで計測しており、打者としてさらにレベルを高めた。

 同時にインパクトで力が入るように、常に右手を脱力した状態でスイングすることを心がけた。

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