目次

[1]大学に入って周りを見る余裕ができてきた
[2]藤嶋は尊敬できる男

藤嶋は尊敬できる男



近久 輝(東邦―東農大)

 こうして振り返ると、近久は高校、大学と少しずつ考え方が大人になっているのが分かる。木下コーチの教えを実践しようとしていたのだ。自分の性格について、東邦の同僚でエースだった藤嶋 健人を比較しながら、メンタルが弱いと分析する。
 「藤嶋は何事にもストイックで、エース、キャプテン、4番という立場になっても偉ぶらず、努力もできる、配慮もできる何事も素晴らしい男でした。どちらかというと自分は練習は苦手でしたし、メンタルも弱いということは自覚をしています。高校時代、ついていくことができていたのは、あれほどの選手になってもさぼらず練習をしていた藤嶋を見ていたからですよね。だから控え選手の立場だった自分はやらないといけないと思いました」

 周りに引っ張られるように取り組んでいた高校時代から、今は自ら考えて取り組むようになった。自分の弱みを理解し、それを取り組んだからこそ今があるのだろう。

 そして今年は二部復帰とプロ入りを目指して取り組んできたが春が中止になり、秋も三部でプレーすることとなった。

 ここまでの内容を見ると、12.1回を投げて、8奪三振 4失点。満足いく内容ではないが、力のある投球を見せた。

 近久自身、三部ということで厳しい立場であることは自覚をしている。それでも吉報は届くのか。

 いずれは藤嶋と同じ舞台で野球ができる投手になることを期待したい。

(取材=河嶋 宗一

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