目次

[1]9か月間の成果が出た外野フライ
[2]最後の甲子園で感じた難しさ。そしてプロへの覚悟

 2018年の選抜、その男は一気にその名が広がった。準々決勝・智辯和歌山戦で先頭打者、そしてサヨナラ弾を放った明石商来田 涼斗。同級生・中森 俊介とともに2020年のドラフト戦線を牽引するスラッガーは、さらなる成長のためにどういった課題と向き合ってきたのか。


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超高校級のスラッガー・来田涼斗(明石商)課題克服のカギとなったのは「シャトル打ち」!?【前編】

9か月間の成果が出た外野フライ


 実戦感覚が戻ってこないまま、未完成の状態で夏の大会に入った来田。ただ試合を重ねていくごとに「少しずつですが、実戦感覚が戻ってきました」とバッティングは復調の兆しがあった。

 初戦の高砂戦では2打数1安打。全打席出塁すると、2戦目・加古川東戦では高校通算34本塁打となるホームランなど2安打5打点の大暴れ。3戦目となる小野戦では4打数1安打だったが、確実に調子が戻ってきた。

 大会は日程の関係で、5回戦で打ち切りとなり、明石商神戸第一戦が最終戦となった。この一戦では控え選手がスタメンに名を連ね、来田はベンチスタート。6回に代打から出場したが、試合は延長の末に敗れた。

 しかし来田は主将として成果を残せたことを感じていた。
「普段であれば大会のメンバーが固定になるところ、今回は入れ替えが可能でしたので、普段出られない選手が活躍することでチームは盛り上がりました。チームの状態も上がっていたと思います」

 ともに頑張った3年生全員が出場できたが、一方で最終戦の神戸第一戦で悔しさをにじませた。
「5、6回までは控え選手が出場していて良いゲームでしたが、勝ち切れなかったのは僕らのせいです」

 特に延長10回に迎えた打席を悔やんだ。ランナーが2人おり、一打勝ち越しのチャンスで、結果は外野フライ。「実力不足ですし、詰めていかないといけない部分です」と反省する。ただ、捉えたボールはインコースだった。

 「インコース高めのボールを綺麗にさばいたのですが、結果的にアウトになりました」と語るが、2戦目の加古川東戦でもインコースのボールをスタンドに運んでいる。つまり昨秋の時に課題だったコースのボールを捉えているのだ。