目次

[1]大きく名を広めた決勝戦の特大弾
[2]厳しいプロの世界を挑戦できるメンタリティが備わっている


 これまで高橋 周平渡邉 諒といったスラッガーを輩出した東海大甲府。その系譜を受け継ごうとする注目スラッガー・渡部 海夢に今回は迫っていく。

前編はこちらから!
飛距離は高橋周平以上!?名将も認めた渡部海夢(東海大甲府)の長打力の秘密とは?【前編】

大きく名を広めた決勝戦の特大弾



渡部海夢(東海大甲府)

 渡部の努力が実を結んだのは、2年秋から。それまで高校通算10本ぐらいだったのが、秋以降で同程度のホームランを重ね、2020年へ向けて飛躍できる準備が整った。しかし、東海大甲府も全国の学校と同じく新型コロナウイルス感染拡大の影響で、長期自粛。

 兵庫に帰省した渡部はひたすらスイングを行った。それだけではなく、渡部は自身のスローイングを見直した。肩が痛いわけではないのに、なぜかボールがいかなくなっていたのだ。この自粛期間はシャドーピッチングをしながら、投手のようなフォームを固めた。すると、スローイングは元通り力強いスローイングが実現。強肩強打の外野手へ成長した。

 その期間、Zoomを使ってミーティングも行った。山梨独自大会が決まった時、「とにかく感謝の気持ちでいっぱいでした。本当に厳しい状況の中で開催をさせていただいたので、まずは優勝を目指そうと思いました」

 山梨独自大会では順調に勝ち進む。そして決勝戦では2016年から4年連続優勝の山梨学院と対決。夏では何度も苦杯をなめていた相手だけに「意識はかなりしていた相手でした」と燃える。4対4で迎えた7回裏。渡部の前に打席が回った。

 そして振り抜いた打球は山日YBS球場の場外へ消える本塁打となった。この本塁打は渡部も驚きの一打だった。「打ったのは真っ直ぐです。本塁打は狙っていませんが、うまく振り抜いたら自分でも想像以上の飛距離になってくれました」

村中監督は渡部の3年間の集大成があの一打に出たと語る。

「彼はもともと振る力については下級生のときからありましたが、だんだん非凡さが出てきたと想います。最後の夏の決勝本塁打というのは彼の集大成が出た。そこで出たのは、将来に向けてもウエイトを占める大きな一打だと思います」

 村中監督の言葉通り、渡部の名を大きく広める一打であった。


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