目次

[1]ドラフト後から周りの引き留めもあり、野球を継続
[2]高校時代と比べれば自分で考えて練習するようになった


 ドラフトといえば、ドラフト1位を中心に指名選手が脚光を浴びるが、指名漏れで大きくニュースになった選手がいる。

 それが現在、さわかみ関西独立リーグ・兵庫ブルーサンダースに所属する落合 秀市投手(和歌山東出身)だ。

ドラフト後から周りの引き留めもあり、野球を継続



落合秀市(和歌山東出身)

 和歌山東時代、最速149キロの速球だけではなく、多彩な変化球を投げ込む大型右腕として大きく注目を浴びていた。しかし2019年のドラフトは指名漏れを味わう結果に。注目選手が指名漏れになるケースは毎年訪れるが、落合が指名漏れでも野球ファンを騒がせるほどの選手にもなったのは次の発言だ。

 「野球を辞めて、就職する」

 このニュースが出た瞬間、世間は大きな騒ぎとなった。当の本人はこの時の状況をこう振り返る。

 「ずっと(プロ)いけるやろと思っていて。でも蓋を開けてみたら、いけなかったので、どうしようと思って、じゃあ就職でいいか。と軽い気持ちでしたね」

 だが、周りは慌てて引き止めた。指導者、そしてチームメイトからも落合に野球を続けてほしいと懇願された。

 「いろいろと声をいただき、改めて野球をやるか、やらないかを改めて考えるきっかけとなりました。」

 その後、誘いがあった関西独立リーグの兵庫ブルーサンダーズに入団し、選手として野球を継続することとなった。入団が決まったあと、落合は兵庫県三田市で一人暮らしを始めた。生活費を稼ぐために週3,4回は飲食店のアルバイトを行った。今までは家事は親に任せていた落合。最初はしんどい日々だったが、徐々に慣れてきた。

 キャンプにも合流し、実戦登板をしていく落合。橋本大祐監督は「やはり指がかかったときは素晴らしいボールを投げますし、右打者のアウトコースには、凄い良い球を投げられる。スライダーとストレートと一緒のフォームで投げられるので、能力は高いものがあります」と投手としての才能を高く評価する。

 入団後、課題として取り組んだことは、2つある。それが「最速150キロ」と「伸びのあるストレート」を投げることだ。インタビュー中、飄々とした表情で語っていた落合だが、投球について語り始めると真顔になる。

 「まずキャッチボールでは、シュートしないこと、スライダー回転しないよう、真っ直ぐな軌道で投げられるよう、心がけて投げています」

 そうしてキャッチボールを見てみると、だいぶ遠い位置でもライナー性で投げ込んでいく。軽く投げているのにすっと伸びていくのだ。やはり素質は非凡なものがあることが伺えた。

 高校時代と大きく変わったのは年齢が大きく違う選手と接することができること。高校時代まで基本的に同世代で大人と接するのは指導者のみ。だが、独立リーグに入れば、大きく年が離れた先輩もいる。「やはりいろいろなことが学べます」と語るように、投手陣の先輩からは色々なアドバイスを受けながら、自身の調子を確かめてきた。

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