目次

[1]スラッガー・吉野は中学時代1本塁打だった
[2]自分のスイングでホームランを打ちたい!


 浦和学院との延長タイブレークの死闘を制して見事決勝進出。埼玉の新時代の幕開けを予感させる勝利を掴んだ昌平。その立役者は間違いなく5番・サードの吉野 哲平だろう。

 打ってはダメ押しとなる高校通算28本目となるホームランを含む3打数1安打2打点。今大会はここまで6試合で打率.386、打点6、本塁打2、OPS1.309という堂々たる成績でチームの決勝進出に貢献している。そんなスラッガーの道のりに迫っていった。

スラッガー・吉野は中学時代1本塁打だった


 吉野の野球人生は小学1年生から新和ヴィクトリーで始まった。
「父が野球をやっていて、草野球に連れていってもらって、そこでキャッチボールをやったり。あとは自宅の庭でもキャッチボールを元々やっていて、小学校に行ったらチームがあったので入りました」

 最初は外野から始めて、そこから捕手を2年生、そして投手とサードの兼任を4年生から経験した吉野。中学では硬式野球の草加ボーイズへ進む。そこで本格的にサード一本に絞ることにする。

 当時のことを聞くと、その時からバッティングには自信を持っていた。
「中学の段階から自信を持っていました。中学生の時、父とティーバッティングを2時間前後、仕事から帰ってきてから一緒にやってもらっていたんです」

 当時、吉野が大事にしたのは「バットの芯に当ててセンター打ち返すこと」だった。基本に忠実だったが、2年生の時に今に繋がる意識を持つようになる。
「変化球が使えるようになったので、ボールの軌道にバットの軌道を合わせようと思ったんです。ですので、ピッチャーの指先から離れたボールの軌道に入れるようにしました」

 この打撃技術をもってチームの4番として牽引をするも、間を抜く打撃が中心。通算は1本塁打のみ。高校通算28本塁打を放つスラッガーの中学時代とは思えない数字。吉野の完全覚醒は昌平での3年間だったのだ。

 そのまえに吉野はなぜ昌平への進学を決めたのか。
「監督が中学時代に練習や試合を見に来てくれたんです。来てくれた時から『オーラがある人だな』と思いながらお話をしまして、そこで進学することを決めたんです」

 すると、入学してすぐにレギュラーに抜擢。初めての公式戦の初打席で満塁ホームランという鮮烈な高校野球デビュー。中学通算1本塁打だった吉野が早くも1本を打ったのだ。
「練習試合に千田と翔大と一緒に出せさせもらってヒットを打てて自信を持てたんですが、そんな中で初公式戦にホームランを打つんで驚きでした」

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